- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309207391
感想・レビュー・書評
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これは問題多き本だ。
その本質は、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」と同じ。
書いてあることは大切だし正しいしそのとおりなのだが、誰よりそれを骨身に刻むべき男たちに、この著者の高度な諧謔を理解する知能があるとは思えない。
本書ではダーウィン、アインシュタイン、ショーペンハウエル、ルソーといった錚々たる「偉人」たちすら、こと女性に関しては「古今東西の偉人や天才は男ばかり! ホラ男が優秀でオンナは劣等だという証拠がここに!!」などと、ツイッターでクダまいてる連中と大差ないということが明かされるのだが、これを見た日本男児の皆様の反応といったらまず間違いなく、
「ホラ! 錚々たる偉人が俺らの持論にお墨付きを与えてくれたよ!! やっぱり男は優秀でオンナは劣等ナンダー!!!(嬉←これで己らの搾取酷使差別が正当化された、という思い)」
となること請け合いであろう。
だいたい、原題は「The Trouble with women(女性を取り巻く問題)」なのに、邦題が「問題だらけの女性たち」とは何事か。「やっぱりオンナは問題児ナンダー!!!」と、日本男児諸君がウレション垂れること必定ではないか。
あるいは、日本「よりは」進んだ海外諸国では、これくらいのものが受容されうるのかもしれない。
しかし日本においては、もっとストレートに女性をエンパワメントし、女性差別の罪を徹底糾弾するようなものでなければ、絶対にいけない。本書すら、さらなる女性差別の道具として利用されてしまいかねないのだから。
私たちには、本書はあまりにも早すぎた。
2018/7/4読了 -
歴史的に,女性が社会から期待されていた役割が,かなり偏っていたことが,皮肉たっぷりに書かれている本です.
この本に書かれているような女性への偏見は,薄まりはしましたが,残っていそうなものもあるかと思います.
性別関係なく,安心して自然体でいられるような社会になっていくといいなあと思います.-
ご無沙汰しております。その後はいかがでしょうか。
女性問題は、知れば知るほど不平等な実態がわかって、つらい思いになりますね。かく言う私も昭和...ご無沙汰しております。その後はいかがでしょうか。
女性問題は、知れば知るほど不平等な実態がわかって、つらい思いになりますね。かく言う私も昭和生まれで、祖母も母も専業主婦だったせいか、そういった心根がゼロではないということを自覚しています。難しい問題です。
ちなみに狩猟民の時代は女性上位で、稲作が始まってから男性上位になったと別の本で知りました。これも、興味深い話です。2023/09/06
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漫画だったのでさらりと読めるが、内容は濃厚。
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奇しくも、某医大の女子受験者合格者数操作のニュースが。19世紀なんやなニポン。
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女性差別の歴史?を皮肉たっぷりの文章と絵で紹介した1冊。
絵の感じと、皮肉を交えた文章がイギリスっぽい。
ただ、実際の歴史をちゃんと知らないと、完全に理解するのが難しい。 -
痛烈すぎる皮肉!
昔はこんな理論がまかり通っていたのか。
それをこんなユーモア混じりに批判できるとは、センスしか感じない。 -
昔から差別されてきた女性の歴史を皮肉たっぷりに面白おかしく描く。
イラストも可愛く、言い方もちゃめっけたっぷりなので不快さをそれほど感じずに読めるものの、語られるのはいかに女性が男性に押し込められ、馬鹿にされてきたかの歴史。
これは多くの人に読んで欲しい! -
一見、絵本のようで読みやすいが、次々と列挙される女性の「問題」に憤慨しそうになった。
フォローありがとうございます。
フォローありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
これからもよろしくお願いします。
コメントありがとうございます!
この本、衝撃でした。
怒れるやら悔しいやら悲しいやら。
でもイギリ...
コメントありがとうございます!
この本、衝撃でした。
怒れるやら悔しいやら悲しいやら。
でもイギリス仕込みのブラックジョーク仕立てで笑えるんです。
〉女の人がキラキラしてた方が、じつは男性方も幸せになれるのにね!
激しく同意します!!!