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- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309224473
感想・レビュー・書評
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19世紀からのマジシャンがどのようなトリックをやってきたかや、そのマジシャンの活躍の様子が分かる本。
鏡を使ったトリックなど基本線は昔に確立しているが、それが現代は洗練されてきているだけである。
現代のマジシャンが見ても見破れないトリックがあるのには驚く。トリックに使う素材が進化しているのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕は素直でだまされ易い性格なので、TVでマジックを見ててもポカンと口をあけて見とれるだけである。どんなタネがあるかなんて想像すらできない。だから神秘の謎に迫れる期待感を押さえられず本書を開いた。
結果的には期待外れである。イラストも少なく貧弱で、ひたすら活字の洪水により、現代とは全く時代背景が違う19世紀初頭の社会の中で、マジシャンの生きざまとマジックのすごさを表現しようとされても、頭の中で全くイメージ化ができない。ただ、書かれている内容は面白いし、映像化されればもっとリアルに理解できるのかもしれないけど。
また、マジックとは結局のところスライハンドとギミックに行き着くという世界観は強く印象に残った。特にイリュージョンマジックは、あきれるばかりの大掛かりな仕掛けの上に成り立っているというのは、目からうろこが落ちた思い。マジックをするためだけに作られた道具と、神業的な手さばきの組み合わせからなると思えば、以前とは違い醒めた目でマジックが見れると思う。