四天王寺の鷹 謎の秦氏と物部氏を追って

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309224527

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  • 聖徳太子が起請した四天王寺に、蘇我氏が滅した物部守屋がなぜ祀られているのか。舞い降りてくる守屋の化身だと噂が流れたと言う黒鳥、それと闘ったと言う太子の分身と言われた白い鷹。そして物部氏の使用人の半分が四天王寺に雇われ、その子孫が今も残ると言う謎?その中には見野氏という名前も。物部氏が発祥したのではという九州は宇佐八幡神宮、さらに宮城県涌谷町の神社などへと追求の足は全国に跳びます。著者が地名と日本書紀、続日本紀などから、物部氏の謎に迫っていきます。守屋の妹であった蘇我馬子夫人が、実は物部氏滅亡の陰の主人公としてマクベス夫人の役割を果たしたということも、真実味を帯びてきます。

  • 分類=古代史・物部氏・秦氏・聖徳太子・四天王寺。06年5月。

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著者プロフィール

1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 「風土記日本」「日本残酷物語」、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。「南島文学発生論」で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。「海霊・水の女」で短歌研究賞受賞。 1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。 冨山房インターナショナルより「谷川健一全集」(全24巻)を刊行した。

「2013年 『谷川健一全集 全二十四巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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