自動車爆弾の歴史

  • 河出書房新社
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309224732

作品紹介・あらすじ

1920年、ウォール街で炸裂した一台の馬車とともにはじまった「貧者の空軍」=自動車爆弾による惨劇の悪循環-『要塞都市LA』『感染爆発』などで来たるべき世界の暗黒をえぐりつづける著者がおくる、かつてない戦慄の現代史。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  •  1920年のウォール・ストリートでの犯行を起源とする、爆発物を載せた自動車でのテロ行為がどのように行われてきたのかを述べた本。
     民族的宗教的なグループのやり口に対抗できなくなってきている現状までを詳しく論じている。ユニークな着目点を持った本。
     9階建ての建物が持ち上がる威力の爆薬にはたまげた。「貧者の空軍」とはうまい表現。 画期的だった肥料爆弾の威力とイスラム急進派信者の自爆攻撃が印象に残った。
     文章がこなれていなくて読みにくい。直訳すぎるのかと。日本語で読めるからよしとすべきだが。

  • 自動車爆弾=「貧者の空軍」

    1.破壊力
    2.一旦爆発してしまえば否定も検閲もできない(「他人の血で書かれた声明書」)
    3.安上がり
    4.簡単にできる
    5.空爆のように無差別
    6.匿名的
    7.実行者に途方も無い影響力を与える

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1946年カリフォルニア州フォンタナ生まれ。精肉工場の工員やトラック運転手、SDSの活動家といった経歴の持ち主。リード大学で歴史学を学んだあとUCLAに進むが学位をとっていなかったために教職につかない時代を長く過ごした。南カリフォルニア大学建築学部とカリフォルニア大学アーヴァイン校歴史学部を経て現在はカリフォルニア大学リバーサイド校クリエイティブ・ライティング学部の名誉教授。『ニューレフト・リビュー』誌の編集委員でもある。日本語に訳されている著作としては『要塞都市LA』(青土社、2001年、増補新版2008年)、『感染爆発』(紀伊国屋書店、2006年)、『自動車爆弾の歴史』(河出書房新社、2007年)、『スラムの惑星』(明石書店、2010年)がある。最近になってもニューオーリンズの災害や金融危機、コロナウィルスといった時事的なトピックについてのエッセイを精力的に発表するなど、アカデミズムの枠にとらわれることのない斬新なスタイルを依然として堅持している。

「2020年 『マルクス 古き神々と新しき謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マイク・デイヴィスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×