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- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309224947
感想・レビュー・書評
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この川村湊さんという人は、普通の文芸評論家だと思っていたのだが、この本を読んで驚いた。民俗学・歴史学のかなり本格的な著作であり、古文献を渉猟したり、フィールドワークもやったり、既存の他人の論考に批判し論争的な構えも見せたりと、すっかり学者らしい姿を見せているのだ。
しかしテーマとした「摩多羅神」は厄介だった。明言している文献が少なく、実体を把握するのが極めて困難であり、結局多くの推測をまじえざるを得ない。摩多羅神は、よくわからないのである。この本の各所で「これは摩多羅神と関係あるのか?」というような方向へとしきりに話が飛ぶが、結局曖昧で、五里霧中の手探りという観がある。
私はほんの少しの知識しかないままにMATARAJINという曲を作ったのだが、
http://www.signes.jp/textes/index.php?id=799
曲が完成した直後にようやくこの本が届き、読んでみたけれども、摩多羅神の漠然としたイメージは、あまり変わらなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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