- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309225289
作品紹介・あらすじ
ただ酔うだけでは、つまらない。その先に広がる豊饒な物語!メソポタミア、ローマから、フランス、そして新世界のワインまで、日本人による、初めてのワイン全史。
感想・レビュー・書評
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弁護士がその博識を生かして描き切った世界史の中のワイン。主にメソポタミアから徐々に西に移動していく西洋文化の中でどのようにしてワインが技術的に進化し、文化的に受容されていったかというストーリー。
メソポタミアでワインは生まれたようだが、当初はビール、椰子酒の方がメインであったようだ。エジプトに渡ると様々な資料で、ぶどうの栽培、ワインの圧搾といった技術が進歩しているのがわかる。発酵したぶどうを搾汁することにより皮と種子から果汁が分離され、ドブロクではないクリアなワインが誕生したことが推測される。
その後ギリシア・ローマではディオニュソス・バッカスという酒神が生み出されるのと同時に、ワインが貴族層に受容されるようになる。キリスト教では、ワインがキリストの血の象徴となり、儀式でも使われるため、中世の修道院でぶどうの栽培とワインの醸造が盛んに行われた。また王侯貴族が各地のものを取り寄せ、ランク付けをしていくことにもなる。庶民層にとっては、都市部の汚れた水よりワイン(質は劣悪だが)の方が飲料として都合が良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
k
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突っ込みどころに満ちている。最初の数ページで「これを書いた人は、絶対、歴史学者やジャーナリストではないな」と確信。著者プロフィールを見たら、弁護士さんであった。やっぱり、と思う反面、弁護士がこんな論理性に欠ける文章を書いていいのかとも思う。
時代が下るにつれ間違いや憶測が入る余地は少なくなっていくのだが、読んでいてもちっともおもしろくなかった。長すぎるし。 -
ワインの歴史が分かる本。
私自身、あまりワインに詳しくなかったので、興味深く読めた。
仕方ないのであろうけれども、フランスに記述が偏っている気が
しました。
歴史を書いている本にしては読みやすい本だと思う。