日本の地名---60の謎の地名を追って

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 28
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309225364

作品紹介・あらすじ

日本の地名は意味不明のものだらけである。その困難な地名の森に分け入り、あえて難読地名を中心に、朝鮮語やアイヌ語に安易に寄りかからず、地形などを重視して、ていねいにその語源と分布状況を探る、画期的な書。図版多数。

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読んで、地名学がもっと活発に研究・議論され発展して欲しいと思いました。

    Amazonで低評価一件だったので最初戸惑ったが、同著者の他の書籍を読んで多分自分に合うだろうと購入。このあとAmazonのレビューも書いて評価を回復させようと思います!

    本書で学んだことは、漢字に囚われすぎてはいけないということ。古代から神聖な場所として、漢字を理解する人がつけた場所の名前が由来となって地名に…というものもあるが、多くは漢字を知らない人たちが呼んでいたものが後に地名になる、というパターンがかなり多く、しかも現代と発音が変化していることも考慮しなければいけない。また、歴史上支配民族によって言語が変化していないかも注意しながら考察する必要があること。

    地名をここまで研究しているのは柳田國男と筒井功くらいしかいないのでは?多くの研究者がそれぞれデータを持ち寄っていけば、地名の謎はもっと確たるものが出てくると思う。その開拓をしてくれた著者の功績はとても大きいと思った。多くの人に読んで欲しい。

  • 結論。地名の由来は想像の域を出ない。

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著者プロフィール

1944年生まれ。民俗研究家。 著書に『サンカの真実 三角寛の虚構』『葬儀の民俗学』『新・忘れられた日本人』『サンカの起源』『猿まわし 被差別の民俗学』など。

「2023年 『漂泊民の居場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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