サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

制作 : 柴田裕之 
  • 河出書房新社
4.31
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本棚登録 : 5473
レビュー : 425
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309226712

感想・レビュー・書評

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  • 人類の進化、実際は進化なのかどうなのかって思ったり。農業革命で貧しさになっていったことは衝撃だった。

  • 個人的おすすめしたい本ランキングベスト3に入るほどの面白さ。

  • 話題の作品をようやく読む。人類が誕生してから現在に至るまでを、客観的に、相対的に概観するという広大な内容。なぜ他の類人猿ではなくホモサピエンスが生き残れたのか、他の生物からみたホモサピエンスとはどういう生き物なのか、そして科学革命を経て地球を支配してしまったホモサピエンスはどこへ向かおうとしているのか。途中何か所も目から鱗が落ちました。少し文章は難しめと感じましたが一読の価値は間違いなくある作品です。

  • 世界的ベストセラー『サピエンス全史』を読み解く(ル・モンド・ディプロマティーク日本語版)
    http://www.diplo.jp/articles19/1905-02Sapiens.html

    全人類の必読書『サピエンス全史』をどう読むかーー入門&解説書発売!著者来日時の裏側を語るエッセイを特別公開|Web河出
    http://web.kawade.co.jp/bungei/1722/

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    国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした! ではその文明は人類を幸福にしたのだろうか? 現代世界を鋭くえぐる、50カ国以上で刊行の世界的ベストセラー!
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309226712/

  • ようやく読めた。色々なメディアでこの本が面白いと聞いていて読もう読もうと思いつつ、ついつい後回しになっていたが、ホモ・デウスを先に読んでとても面白かったのでこの本も手に取った。ホモ・デウスでは未来を描いていたがサピエンス全史では過去数万年数十万年から人類の歴史を遡り何故いま我々はこうして生きているのかを丹念に俯瞰的に正視眼的に書いていく。人類がここまで栄えた理由の一つに『虚構』の共有がある。それは人類にしかなし得なかったことで血の繋がりどころか面識もない人間同士が協力する事を可能にした。ただショックだったのは自分たちが(良かれと期待を抱いて)狩猟を辞めて農業を始めたのだが、生活に余裕ができるどころか個人としての生活はずっと苦しいままだったらしい。種としては指数関数的に人数が増えていくのだが所詮個人の意思など大きな流れの中では大したことない。そういう計算違いは実際よく起こりうるらしい(俺は20歳以降ずっと計算違いをしている気がするが…)人間には自然に人口を制御する仕組みがある。人口を繁殖させるのに条件の良い時期には女性は早く思春期に達し、妊娠する可能性が少し高まる。条件の悪い時期には思春期の到来が遅れ、繁殖力が落ちる。ここでもまた個人の意思は大海原に浮かぶ笹舟のように頼りない。「牛という種の数の上での成功は、個々の牛が味わう苦しみにとっては、何の慰めにもならない」家畜という単語が自分の中で別の意味を持ち始めた。それでも幸せを求めてしまう自分は何て健気で純粋で考え違いをし甘えているのだろうか。複雑な心境になる。人智を超えた世界の流れを分かりやすく眼前に提示されると自分1人の存在がいかに脆弱なのかなんて愚かなのだと自暴自棄になってしまう。けれど一面残酷ではあるが逆に考えると自分ではどうしようもない部分が多々あると割り切って自分なりの思い描いたストーリーを生きていけば良いとも言える。どう生きたいかを自分で選び取る事も可能ではないか。と少しだけ希望に転換してみる。下巻も読もう。

  • 17.2.9 トナメール
    ●サピエンス全史

    サピエンス全史(上下)がベストセラーになっていて、食事会で紹介
    したようです。早速Amazonで購入したとメールがきました。本を読むと
    赤線を引くのですが、全てのページが真っ赤になってしまいました。

    およそ10万年ほどの人類史についての話です。歴史学だけでなく、
    進化生物学や多くの分野に言及しています。ホモ・サピエンスだけが、
    突如として食物連鎖の頂点に立ち、いまにいたる文明を築きました。
    「虚構」「幻想」「神話」を信じ共有すること。それで、見知らぬ
    人同士が協力することを可能にしたからです。

    人類は農耕をはじめたことにより爆発的に人口を増やすが、人々の
    栄養を偏らせ重労働を課した農業革命は、過酷な生活を人類に強いた
    史上最大の詐欺だったと。人口が増えること、すなわち生物学的な
    成功と、幸福は必ずしも一致しない。

    野生の動物を駆逐して来た一方で、家畜化されたことによって大繁栄
    した大型哺乳類のひとつが牛。子牛は誕生直後に母親から引き離され、
    檻に閉じ込められそこで一生を送る。運動で筋肉が硬くなることを
    防ぐためです。

    こうした子牛の柔らかい肉は特上のステーキとなる。子牛がはじめて
    檻を出て歩くことが許されるのは、食肉工場に向かうとき。遺伝子を
    拡散するという意味では、生物学的に大成功したが、幸せとは全く
    無縁である。

    これからの人類の未来は、遺伝子工学をはじめとするバイオテクノロジー
    で、知的に子孫をデザインし、我々とは別種の超ホモ・サピエンスに。

    副題は「文明の構造と人類の幸福」です。読んで損は絶対ないです。

    生命進化のスピードとはケタ違いの文化進化。科学技術の進歩を止める
    ことは不可能。「知的探求心は人間を人間足らしめる根源。科学技術
    (文化文明)の進展は“業”のようなもの、人間の幸福感と乖離しても
    止めることはできない」と「文明の生態史観」の梅棹忠夫さんも言って
    います。

    生命体の環境は自然です。人間にとっては文化文明も環境です。文化
    文明と共進化する脳があります。脳は可塑性に富んでいます。可塑性は
    遺伝せずとも文化文明環境は継承します。科学技術や文化文明で人間は
    便利な生活を手に入れても幸福にはなりません。


    ●資本主義の限界

    労働集約産業から知識集約産業に転換しています。アダムスミス国富論
    「資本家の金儲け行為は、国家に納める税金と、社会流動資本として
    新たな雇用を創出する限りにおいて許される」さらにAIで雇用を奪い
    アダムスミスの国富論からさらに離れて行く。

    大雑把に言えば、優秀性(例えばIQ)で人類を並べたら正規分布します。
    優秀の人間も劣等の人間も少なく、普通の人間で占められています。
    優秀な人間は職にありつけても普通の人間は中々職に就き難い時代に
    なって行きます。

    産業革命時のラッダイト運動(機械打ち壊し)を「愚かなこと」と
    笑って来ましたが、今後も笑えますか?旧来のビジネスは無くなっても
    新しいビジネスが創発されると言いますが、知識集約度がさらにシフト
    すれば能力の正規分布の高い山(普通の能力)から上方にドンドン
    スライドし少数の優秀な者のみご利益がある。

    トランプの労働集約的製造業を国内回帰させる効果は一時はあるとしても、
    省人化が進めば難しい。金融業やIT産業はさらに知識集約に向かいます。
    最も日本型ITサービス産業は完全な労働集約産業ですから雇用問題では
    優等生ですがね。製造業もAI化自動化が進めば労働集約的ではなく無人
    工場です。接客業やサービス業は労働集約的ですが将来はわかりません。

    知識集約企業の競争優位は優秀な社員です。とするなら国籍民族は
    問われない。移民と言う言葉には国民国家が前提です。地政学的国民国家
    から企業の有機的連合体(コミュニティ)が国家モドキになるかも知れない。

    成長を必須とする資本主義は成長し豊かになる過程では最高のシステム
    だが、豊かになってしまった後はデメリットの塊です。先進国はそんな
    時代に突入しています。秩序大変化の時代にトランプが登場したのです。

    1960年世界の人口は30億人今は74億人です。こんな人口(単一種)の
    急膨張が地球生態系に影響を与えない訳はない。人間と家畜を除いて、
    他の動植物全てを絶滅危惧種に追いやっています。絶滅危惧種を守ろう!
    なんて運動を人間さまはやっていますが、自分が減ることしか解はない。
    非生命のウイルスが生態系の代表として勝ち過ぎた人間と戦っている?

    恐竜が生態系の頂点に君臨し続けたのは2億5千万年間です。6500万年前
    杞憂(天が落ちる心配)が現実化してしまい、ユカタン半島に巨大隕石
    が落ち君臨できた巨大さ故絶滅してしまった。巨大隕石が落ちる確率は
    1/6500万年だそうですから、杞憂もそろそろ心配せねばならない?

    農耕牧畜を発明してからたった1万年、産業革命から200年。戦後急成長
    から71年。子孫を残すことが生命体の根源的摂理ですが、それに反旗を
    翻し自ら少子化小人口化です。ウイルスの活躍もありますが、恐竜の
    絶滅と同じく生態系に君臨できた得意技で絶滅します。人間のそれは
    「知恵」です。今世紀は生き延びても来世紀絶滅する確率は頗る高い。

    有限な地球資源から富に転換する凄技を体得したのに、1%の人間が富の
    大半を取得してしまうホモサピエンス種は今迄生まれた地球生命体の
    異種変種です。圧倒的な知能を持った仲間が70億もいるのに、さらに
    人口知能なんてあり得ない。生態系に君臨しているのに未来がとても
    不安なんてあり得ない!

    自由市場での競争が宿命つけられている企業の宿命からなんですが、
    そんな資本主義の宿命に人間は弄ばれています。それをトランプは
    身を持って体現していますが、人間は矯正できない。

    梅棹忠夫さんが言うように「科学技術(文化文明)の進展は“業”の
    ようなもの、人間の幸福感と乖離しても止めることはできない」のです。

       以上

  • 最初は面白いけど、やっぱり難しい。下巻はいいかなぁと思ってしまった。

  • 人の行動は大きく変わるものと変わらないものがあるという事が分かった。

    美味しいものが食べたいという理由で寒い地域に行くところなんか人間的で良い!

  • 上巻も読んだ。名著

    認知革命(=虚構の信頼)が、巨大集団を可能にした
    農業革命が、個体を不幸にしつつも、個体数の増加をもたらし、後戻りできなくした。
    文字と数字に寄る知識の集積
    ヒエラルキー
    貨幣の発明
    帝国主義の席巻

  • 人類の発祥から狩猟採取生活、農業革命、産業革命と人類の全歴史を駆け足で追い、テクノロジーと人間の幸福にまで踏み込んだ良書。目から鱗が落ちた。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou27701.html

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著者プロフィール

ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。専門は世界史とマクロ・ヒストリー。
オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、エルサレムのヘブライ大学歴史学部で終身雇用教授として歴史学を教える。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。
著書『サピエンス全史』は世界的なベストセラーとなった。2015年にヘブライ語で"Homo Deus: A Brief History of Tomorrow"を出版。その翻訳書『ホモ・デウス』が2018年9月に刊行される。

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