平城京のごみ図鑑: 最新研究でみえてくる奈良時代の暮らし (視点で変わるオモシロさ!)

制作 : 奈良文化財研究所 
  • 河出書房新社 (2016年11月29日発売)
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309226880

平城京のごみ図鑑: 最新研究でみえてくる奈良時代の暮らし (視点で変わるオモシロさ!)の感想・レビュー・書評

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  • 平城宮跡資料館で子供向けの展示であったものを踏まえて再構築して出版したもののようです。この展示も面白そうで行きたかった記憶があり、このように本にまとめていただけていたとはありがたい。内容も更に拡げてあって面白い。全頁カラーで出土品や発掘現場写真も多く、解説はかみくだかれていて読みやすいです。ゴミという視点もさることながら「ゴミ」と断定することのむずかしさもちゃんと書かれているところなどがさすが。掲載されてる出土遺物は実際に資料館で展示されてるものも多く、是非こちらを読んで現地に行かれることをおすすめしたい。

  • 平城京跡から出土する木簡、土器、瓦等々様々なもの(実はそれらは大部分はごみとして当時の人々に捨てられたもの)を写真付きで紹介してくれる本。全編カラー。

    奈良時代といえば教科書では政治の動きだの律令だの、仏像に代表される天平文化だの、といったものくらいしか学べない。当時の人々、それも貴族なんかじゃない下々の人たちの暮らしは全然教わらないので、ちっとも想像ができない人がほとんどではないだろうか。江戸時代の庶民の生活なんかは、ぱっとイメージすることができるのにね。
    それもそのはず、日本の古代奈良時代は、せっせと遺跡を掘り返して調査する考古学的な研究がどうしても中心になる。かろうじてある文書資料の律令や記紀は庶民の生活をほとんど記していないし、庶民自身も何にも書き残さない。せいぜいが出土する木簡なのだ。ただこの木簡、なかなか侮れない。木簡は下級官人の間で日々の雑務で広く使われていたようで、これを読むと彼らの生活というものをちょっぴり生々しく感じることができる。「支給されるごはんのおかずがまずい」という文句の木簡とかね。

    というわけで本書では、この木簡というやつがかなり紹介されている。勿論そのままでは読めないので、親切な解説つきで。
    木簡以外には食事等に使われていたとみられる土器とか、家財類、靴や針や工具といった道具類も。発掘調査から推測される食事事情やトイレ事情なんかにも触れられている。
    表紙にもなっているなかなか味のある落書きを見るとわかるが、生真面目に教科書を読んでいたんじゃわからない、確かに生きて呼吸し笑って泣いて愚痴言い冗談を言い合った、当時の人たちの人間味溢れる生活を知る一助となるのだ。

    本書は平城宮跡資料館で行われた子供向け展示を書籍として再構成したものなので、文章はすこぶる平易で読みやすい。巻末に驚くべきゆるキャラも登場するし(笑)、子どもを読者に想定して作られた本であることは間違いない。
    だが前書きに「大人の方も存分に楽しんでいただける内容・構成にした」とあるように、中身は子供だましなんかでは断じてない。少なくとも、学校で習ったこと以外に奈良時代に関する知識がほとんどない私のような人間にとっては、次から次へと新しい知に出会うことができた非常に有り難い本だった。
    最後に。全編カラーっていうのは本当に貴重だと思う。大体の本は、出土品が掲載されていても白黒だから。

  • 【図書館】ごみから見える奈良時代の暮らし。確かにごみを並べたら、その人の生活も見えてくるもんなぁ。「おかずがまずい」という内容が書かれた木簡が残っていたとは。昔の人が身近に感じられるね。指の関節の位置を記録した木簡がIDカード代わりだったとか面白い。すり減るまで使ったりリサイクルしたりと物を大事にしていたんだな。木でお尻を拭いていたとか、絶対痛い。

  • 木簡に書かれた墨が残ってるのもすごけりゃ、土器に描かれた人面の表情の豊かさに驚かされる。ただし、人形はあかん。あれはなんか嫌な感じがしてページをサッとめくってしまった。器、靴、生活用品他がゴミ捨て場だったところから出土。もちろんトイレもあったり。そこから得られる貴重な品もあるわけで。まぁ、分解されてるだろうから大丈夫だろうけど、ちょっと、、、ってなるよ私は(笑)ちょっと笑ったのは【大】をたくさん練習してた木簡。大はねとめ・はね・はらいがある字なので練習にはもってこいですよー

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