ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

制作 : 柴田裕之 
  • 河出書房新社
4.40
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本棚登録 : 285
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309227368

作品紹介・あらすじ

世界800万部突破の『サピエンス全史』著者が戦慄の未来を予言する! 『サピエンス全史』は私たちがどこからやってきたのかを示した。『ホモ・デウス』は私たちがどこへ向かうのかを示す。

全世界800万部突破の『サピエンス全史』の著者が描く、衝撃の未来! 我々は不死と幸福、神性を目指し、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる。35カ国以上で刊行され、400万部突破のベストセラー! ニューヨーク・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ワシントン・ポスト紙、ガーディアン紙ほか、各紙大絶賛!

感想・レビュー・書評

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  • ハラリのホモデウスでの主題はざっくりいうと人間至上主義からデータ至上主義へとパラダイムシフトが起こるというものだ。この地球上の支配者が「神」→「人」→「データ」へと移行していく姿を如実にかつ論理的に描き出しており、読んでいて知的好奇心がくすぐられる。ぜひこの秋に読んでもらいたい一冊だ。

  • 飢饉、疫病、そして戦争の三大災厄さえも克服しつつあるホモサピエンス。
    では、その先には何が待っているのか?
    至福、不死、神性を追い求め「ホモ・デウス」となる道のりでなにが起こるのか。それは平等に分け与えられるのか。
    そもそも、人類のみが恩恵に浴するべきなのかー。

    様々な問題提起がなされる重厚な序文に始まり、ホモサピエンスが世界を征服したいきさつやその妥当性(人類が特別であると果たしていえるのか?という問い)、
    文字や科学が与えてきた影響を綴ったのがこの上巻。

    ・生き物はアルゴリズムで動いている
    ・人類初「よわいつながり」でも協力できるという点で他の種と一線を画している
    ・システムの特性により、たとえ誤りが含まれていても修正されづらい

    など興味深い考察が散りばめられ、自分自身の脳も強い刺激を受ける。

    下巻でどのような論が展開されるのか非常に楽しみである。

  • どんなSFを読むよりも動揺する

  • 大著「サピエンス全史」で、認知革命・農業革命・科学革命という3つの革命から、人類の歴史を斬新な観点からアップデートしたユヴァル・ノア・ハラリの新著。本書では、主にAIとバイオサイエンスを中心とした新たなテクノロジーがどのように人間を変えていくのかという予言的な洞察が語られる。

    前作の「サピエンス全史」と比較すると、本書は確実に異論を巻き起こすことは間違いないように思われる。というのも、本書で描かれるテクノロジー、特にAI技術に関する記述はいわゆる「シンギュラリティ論者」が語るような、万能の存在として描かれている節があるからである。ここ数年、「シンギュラリティ論者」に対するAI研究者の側からの反駁として、AIは決して万能な存在ではなく、人間の生存を脅かす存在にまでなるというのは妄想に過ぎない、という意見が提起されている。そうした議論を踏まえてみると、著者のAIに関する理解というのが本当に正当なものなのか、という疑義を呈さずにはいられない。

    ただし、そうした点を除けば、生物学・遺伝子学・科学哲学・脳科学・経済学等の様々な学問領域をすべて歴史という軸で徹底的に見つめ直し、そこからテクノロジーが発展したときの社会の姿を予測する、という著者のアプローチは極めて真摯な歴史学者のそれであり、我々が次の社会を考える上での重要な補助線になるのは間違いがない。

    余談だが、この手の本にしてはユヴァル・ノア・ハラリの本はリーダビリティが高く、読みやすいと思う。面白い本だし、あっという間に読んでしまった。

  • 読むのをとても楽しみにしてました!
    人間が20世紀に飢饉・疫病・戦争を単なる課題にした今、築かれつつある【人間至上主義】について迫る一冊です。

    印象的だった文章
    ・ホモ・サピエンスが大勢で柔軟に協力できる地球上で唯一の種

  • ホモ・デウス 上」今までは神頼みだったことを科学の力で実現できた今は人間至上主義とも言える世界だが、信じられているほどには人間と他の動物に大きな違いがないこと、科学と宗教の役割がとても近いことを指摘し、人間至上主義の次世代の常識が現れる可能性を提案する本です

  • 「飢饉、疫病、戦争」は人類を苦しませ続けてきた。現在、人類はそれらをほぼ抑え込みつつある。人類が取り組むべき課題はそれらの克服ではなくなった。
    これからの千年、人類は「至福、不死」を追い求める可能性が高い。それを現在のバイオテクノロジーが強く後押しする。そのテクノロジーはこれまで数千年変わることのなかった人間の心と体を作り直す。
    ホモ・サピエンスはホモ・デウス(神)にアップグレードされる。変化は徐々に起こるが、ホモ・デウスが何をやりかねないかは、ホモ・サピエンスの我々には予測困難だ。

    本書はホモ・デウスの登場の予言を目的としていない。
    予測を立てることで現在の人類が何を達成しようとしているか考察している。そして学問を横断しながら人類の選択の変化を期待している。


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著者プロフィール

ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。専門は世界史とマクロ・ヒストリー。
オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、エルサレムのヘブライ大学歴史学部で終身雇用教授として歴史学を教える。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。
著書『サピエンス全史』は世界的なベストセラーとなった。2015年にヘブライ語で"Homo Deus: A Brief History of Tomorrow"を出版。その翻訳書『ホモ・デウス』が2018年9月に刊行される。

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