ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

制作 : 柴田裕之 
  • 河出書房新社
4.18
  • (131)
  • (116)
  • (47)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 1468
レビュー : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309227375

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 読んでいて、とことん暗くなった。データとアルゴリズムに任せたほうがより正しくなるなら、人間の存在価値はなんなのだろうと。データを生産するだけなのかと。
    本書にはいくつかヒントが書いてあるが「ああそうですね」とそれを受け入れられるか、多数が対応できるかというと、それは難しいと思う。

    例えば自分が政治を見たとき、本人たちの利益や次の選挙のことで頭がいっぱいの政治家が多く、それなら自分かコンピューターに任せたほうがいいんじゃないかと思ったりする。それでも投票には行っているが、全体の投票率は20%などよく見るので、人に任せておけばよい、自分で考えるのは大変、という人が過半数。その人たちにとっては、「今日以降、選挙はしません。データを使って特定の人が制作を決めます」といわれても、なにも困らない。
    他の職業でも、すべてではないにしろ、だんだんコンピューターや機械に置き換わっているし、それは傾向として止まらない。将来の仕事は、介護や建築など、体を使った細かい作業が大きな割合を占め、かつ必要な席はどんどん減っていくのだろう。

    発展途上国が先進国に追いつくためのシナリオに少し触れていたが、そういう道を選択する可能性はあるよなあと思う。その場合、切り捨てられた方はどうなってしまうのか。現在よりももっともっと悲惨な状況になることは想像できる。それが、追いつくまでのいっときなのか、結局追いつかないままずっと続いてしまうのかもしれない。
    一方で、より格差の小さい方を選んでも、全体がジリ貧になるということもある。

    ばらばらといろいろなことが思い浮かんだけれど、どれもいい話ではないなあ。自分だけなら頑張ればなんとかなるかもしれないけれど、全体として幸せになる方向は見えない。

  • サピエンス全史と同様、歴史的な出来事を織り混ぜながら現代を分析する視点は非常に興味深く、未来がどうなるか示唆にとんだ内容。ただ後半は論拠にやや乏しい著者の想像?で話が進んでいるような印象を受けたのがやや残念。

  • なかなか面白い考察で、ものの考え方がちょっと広がった。
    人は自らをアップグレードして神として君臨するだろう。そして、アルゴリズムの開発はヒトを追い越し無用にしていく…生命は果たしてアルゴリズムなのか。
    長くて、とくに上巻は読み切るのに挫折しそうになる。下巻まで進むと面白くなってくる。

  • 科学が生命をアルゴリズムであらわそうとする事により、従来の人間至上主義で価値のあった感情や自由意志等が否定されてしまう。そうなると人は個人としての価値を失ってしまうわけです。人工知能に人が取って代わられ、人工知能が個人よりもその個人の事を深く理解していくと、人は人工知能に隷属していきます。一部のアップデートされたエリートと一般人との格差もますます開いていくようになります。人の価値が薄れ、存在に意味を見出せなくなると、新しい代替宗教が必要になりますがうまくいきません。最後に、考えるべき点を少し上げてます。

  • 後半はサピエンスよりさらにさらに難解。
    最後の著者の問いをメモっておく。
    1.生き物は本当にアルゴリズムにすぎないのか?そして、生命は本当にデータ処理にすぎないのか?
    2.知能と意識のどちらのほうが価値があるのか?
    3.意識は持たないものの高度な知能を備えたアルゴリズムが、私たちが自分自身を知るよりも私たちのことを知るようになったとき、社会や政治や日常生活はどうなるのか?

  • 途中まで読んだが、あまり面白くないので80ページで挫折。未来予測というのは、基礎となる事実が乏しいので、作者の主観に頼り過ぎてて、説得力がない。

    最後まで読んだ。コンピュータネットワークが人類を超えるとき、人類は、コンピューターネットワークにデータを渡して支配に下るだろうという予測。

  • ホモデウスになった暁には、人間至上主義からデータ至上主義になるという作者の予想は説得力あり。自動車が馬車に取って代わったとき 馬をアップグレードしたりせず引退させた。サピエンスも引退?

    著者の重要な問い
    1.生き物はアルゴリズム?生命はデータ処理?
    2.知能と意識はどちらに価値?
    3.アルゴリズムがサピエンスを越えた時 どうなる?

    1は そうなのかも。私の本質はアルゴリズムの複合体?
    2は ビッグバンで意識が生まれることを心配していたが知識のみで意識より価値が出る可能性を示唆。意識なくても碁は強いし。
    3は アルゴリズムが全てをやってくれるとサピエンスは怠惰になるな。下手に考えるよりアルゴに任せたら楽だし。ナビ使うと道を覚えないみたいな。たくさんの怠惰な人間と一部のアルゴリズムに挑む人の時代がきて、そのあと人間いらなくなるな。アルゴリズムに飼われる ペット?でもアルゴリズムに意識はないから 意識の世界での王様?日常はアルゴがやってくれるから、芸術が発達?たいがいの贅沢(酒池肉林)はアルゴがただで実現させてくれる(または脳内麻薬?脳神経手術?)のでサピエンスの目指すものはマズローの他者から認めらる快楽または自己陶酔の快楽?

  • 分子生物学により生き物はアルゴリズムである事が示されたとあったが、果たして本当にアルゴリズムに過ぎないのか。もしそうだとすると、著者によればヒトはコンピュータを中心とするデータ処理の下に成り下がるとある。大変興味深い予想だが時間軸をどれ位取るかで変わるだろうし、生き物はもしかしたらそう単純じゃないかもしれないと考えさせられた。

  • サピエンス全史に続き、人間史に対する理解を根本から刷新する大名著。

  • 人類の歴史を翠リ返ったベストセラー「サピエンス全史」の著者による未来予想図。下巻では、人間の自由意志を重んじる「人間至上主義」はどのようにして支配的な世界宗教になったのか、機械的アルゴリズムの台頭による「意識と知能の分離」など、人類の歴史を踏まえた未来像が語られています。
    続きはこちら↓
    https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/04/blog-post_29.html
    Amazon↓
    https://amzn.to/2PzRQO7

全147件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。専門は世界史とマクロ・ヒストリー。
オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、エルサレムのヘブライ大学歴史学部で終身雇用教授として歴史学を教える。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。
著書『サピエンス全史』は世界的なベストセラーとなった。2015年にヘブライ語で"Homo Deus: A Brief History of Tomorrow"を出版。その翻訳書『ホモ・デウス』が2018年9月に刊行される。

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来のその他の作品

ユヴァル・ノア・ハラリの作品

ツイートする