- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309227375
感想・レビュー・書評
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喩え話が多すぎて、本筋は何だったか分からなくなることが多く、読んでいて疲れた。
話題の書なのは分かるが、もう一度読みたいとは思わない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2.4
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うーむ。なかなか難しい下巻。人間至上主義からの展開が神性の獲得?心と自己を掘り下げていって神性の獲得は出来ないと結論してからのデータ至上主義… 新たな宗教としてバイオテクノロジーとコンピューターアルゴリズムで虚構と現実を区別できなくなる? 映画『マトリックス』的な?
本書の題名がホモ・デウスなので、歴史学者から見た未来の新しい人種は、”人神”って言う、まぁ、想像の書な感じ。
上巻でもアルゴリズムにやたら興味を惹かれていたような感じもするが、ちょっと考えてみると、宗教のお経ってアルゴリズム的な気がした。キリスト教のアーメンでも日蓮仏法の南無妙法蓮華経でも良いんだけど、これらはプログラム用語のメソッドで、インとアウトを持つ実体で悩みをインにすると何かしらのアウトが得られる。その中のアルゴリズムは宗教的だったり哲学的だったり様々な論理体系があるのだろうけど、普通の人は中身なんて知らなくても結果を得られる。これらは、人間の悩みをどう解決するか?に対応して出現したものだと思うんだけど、ハラリ氏のデータ至上主義って人間の生活の結果から出てきたデータを元に新しい宗教という発想となんら変わりがないと思う。(読み込めてないだけかな)
ただ、現代において既存の宗教が持つ役割は存在意義が低下しているのは感じるところではある。自身は何の為に生きているのか?と言う問い掛け自体が無くなって来ているのかも知れない。となると、そもそもの神とか宗教って言う概念がどうなる??
なんだろ、レイ・カーツワイル本並みのはてなが残った。
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最後はモノのインターネット(IoT)やビッグデータの話となる。というのは、生き物はアルゴリズムであり、生命はデータ処理にすぎないと科学的な定説があり、自分や周辺の行動を記録し、それらをビッグデータとして処理をすれば、人類は自由意思が不要となるということだ。
著者は、ホモ・デウスにアップデートできた人類だけが富を独占する世界になると警告している。著者は、これは予言ではないという。このような世界を許容できないのなら、そうならないような行動をすべきだと主張している。正直なところ、IoTやビッグデータの話になるのは肩透かし感がある。未来というより、現状から考察した近未来でしかないからだ。結論として、これしかないのかもしれないが、もう少し著者の鋭い考察が欲しかった。 -
後半半分はサイエンス的な事が書いてある。妄想に近い。それにしても読みにくい。
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サピエンス全史と同様、歴史的な出来事を織り混ぜながら現代を分析する視点は非常に興味深く、未来がどうなるか示唆にとんだ内容。ただ後半は論拠にやや乏しい著者の想像?で話が進んでいるような印象を受けたのがやや残念。
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途中まで読んだが、あまり面白くないので80ページで挫折。未来予測というのは、基礎となる事実が乏しいので、作者の主観に頼り過ぎてて、説得力がない。
最後まで読んだ。コンピュータネットワークが人類を超えるとき、人類は、コンピューターネットワークにデータを渡して支配に下るだろうという予測。