きちんと理解するイギリスの歴史: アーサー王伝説、百年戦争、処女王、産業革命、サッチャー、ブレグジット…

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309227641

感想・レビュー・書評

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  • イギリス本島(ブリテン島)にケルト人が大陸から渡来したAD7世紀頃から、EU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票まで、262ページに凝縮したイギリス史。立憲君主制の成立から産業革命を経て、奴隷貿易で富を築き植民地を拡大、アヘン戦争、インド帝国、ボーア戦争、パレスチナ問題(三枚舌外交)、アイルランド独立など闇の歴史に目を引かれる。四つの地域から成るイギリス(イングランド・スコットランド・ウェ-ルズ・北アイルランド)の国旗は、ウェ-ルズを除く三カ国の旗の組合わせなのは、何故か? コラムも面白い。

  • イギリスの古代から現代までが、わかりやすく綴られています。
    内容が細かく区分けされ、短い文章に情報が無駄なく詰まっています。
    英国は今も昔も問題山積の国家集団であり、国内外で栄枯盛衰を経験した偉大な島国です。
    連合王国のままであっても独立分裂したとしても、太陽のように輝き続けるでしょう。

  • イギリス旅行に行くので、その前に歴史を知るために一読。
    基本の流れがしっかり理解できたし、そこまで長くないので読みやすいです。
    一部、ジェーングレイを彼と表現してたところがあった気がするんですが、ジェーンは女の子ですよね??

    個人的にはフランスの腐れ縁の理由(ノルマンコンクエストがあったため、もとはフランス王の家臣だった)を知れて良かったです。

  • 作者は「ライター」であり、専門的に歴史を研究しているわけではなさそう。なので、イギリス史の導入として、正確性を多少犠牲にしても、わかりやすさとストーリー性重視であることを前提に読むのがよい。
    その前提に立つ限りにおいて、文字が大きめの新書の枠内で、非常に分かりやすく歴史をまとめていると思う。

  • へー!「超弩級」は「超ドレッドノート級」から来てるんだ。トリビアもあり。

  • 私が教えてきたことと違うことがあったね~序:連合王国、オールド・イングランド、フランス、歴代王朝、歴代国王、アイルランドー1イギリスを形づくった絶え間ない民族移動:ストーンヘンジ、ケルト、ローマによる支配、ハドリアヌスの城壁、アングロ=サクソンの侵入、ウェールズの成り立ち、アーサー王伝説、スコット人、アルフレッド大王、デーン人、デーン朝、ノルマン人の影、ノルマン・コンクエスト、マルカム3世の屈服-2フランスとの抗争と果てしない内戦:ドゥームズディ・ブック、ウィリアム1世後、プランタジネット朝、アンジュー帝国、ヘンリ2世、リチャード1世、ジョン、マグナ・カルタ、ヘンリ3世とパーラメント、2人の「ルウェリン」、プリンスオブ・ウェールズ、ウォリスの抵抗、ロバート・ドゥ・ブルース、エドワード2世、エドワード3世、クレシーの戦い、ペスト、ワット=タイラーの乱、ランカスター朝、へんり5制、ジャンヌ・ダルク、バラ戦争、ヘンリ7世ー3絶対王政下で始まった強国化と世界進出:チューダー朝、スコットランド・ステュアート朝、ヘンリ8世、イングランド国教会の設立、カール5世、スコットランドの宗教改革、ブラッディ・メアリ、エリザベス1世、カリブの海賊、アルマダ撃破、処女王、スコットランドのメアリ-4立憲君主制の成立と海洋覇権国家への道:同君連合、内戦、清教徒革命、クロムウェル、チャールズ2世、東インド会社、ピルグリム・ファーザーズ、対オランダ戦争、名誉革命、ウィリアム3世とメアリ2世、ホイッグとトーリ、コーヒーハウス、グレートブリテン王国ー5宿敵フランスを制し植民地争奪戦に勝利:ハノーヴァー朝、ウォルポール、ジャコバイト蜂起、第二次英仏百年戦争、七年戦争、奴隷貿易、産業革命-6世界帝国を完成させたパクス・ブリタニカの時代:アメリカの時代、ナポレオン戦争、イギリス海軍、アイルランド併合、カトリック解放、穀物法撤廃、グラッドストンとディズレーリ、ジャガイモ飢饉、アヘン戦争、アロー号戦争、インド帝国の成立、グレートゲーム、スエズ運河、南アフリカ戦争、ヴィクトリア女王-7大戦後の経済低迷で苦悩し続ける現代イギリス:サクス=コバーグ=ゴータ朝、ドレッドノート、ベルギーとロンドン条約、第1次世界大戦、ウインザー朝、パレスチナ問題、アイルランドの独立、ガンディー、チェンバレン、エドワード8世、第二次世界大戦、植民地喪失、イギリス病、スエズ動乱、EU,サッチャー、ブレア、ブレグジット~小見出しを並べてみました

  • ●イギリス史、特にイングランド史は大きく2つに分けられている。1066年、フランスのノルマンディー地方にあったノルマン人(バイキング)の末裔・ギョーム2世が軍勢を率いて、イングランドに上陸、ノルマン王朝を築く。ウィリアム1世として即位。現在のエリザベス2世に至るまで、歴代イングランド国王は、彼の子孫である。
    ●それ以前のイングランドは、アングロサクソン・イングランドと言う。ヨーロッパ本土からの侵攻の連続の歴史であった。
    ●なぜフランスと争うのか。もともとウィリアム1世と彼の子孫は、イングランドでは国王としてトップであっても、フランスではフランス国王の家臣であった。
    ●古代イギリスを代表する歴史遺産と言えばストーンヘンジ。ケルト人より前にはビーカー人が居住。紀元前2000年頃にはイギリスにたどり着いたと言う。
    ●ガリアを征服したカエサルにより紀元前55年、制圧され、その1世紀後ローマによる支配。
    ●ハドリアヌスの城壁が、のちのイングランドとスコットランドを分かつ1つのラインになったのだ。
    ●アングロサクソン人に追いやられたブリテン人は、島の西側に追い詰められていく。ここがウェールズ。またフランスのブルーターニュ地方に移住したものもいた。
    ●エドワード2世。王妃イザベルに惨殺された。フランス国王のフィリップ4世の娘。このフランス王家との婚姻が後に100年戦争の遠因ともなる。
    ●ヘンリ5世と6世。イングランドの方が、形の上ではフランス国王にもなった瞬間。しかしその後シャルル7世がジャンヌダルクの助けを借りて踏みとどまった。
    ● 100年戦争終結後、フランスはハプスブルグ家との抗争に入り、イングランドは史上最大の内戦、30年間もの薔薇戦争に入る。
    ●ヘンリ8世。ローマ教皇に逆らい、イングランド国協会を設立。6回も結婚した。
    ●エリザベス1世の栄光は、1588年、スペインの無敵艦隊を撃破したことである。
    ●イギリスの国別サッカー対抗歴史は、FIFAの歴史よりも古い。だから3カ国出場する。ラグビーも同様。
    ●パレスチナ問題。アラブの民族指導者フセイン相手に、オスマン帝国との戦争をけしかける。代償としてアラブ人の独立国家建設を約束した。これがフサイン・マクマホン協定。そしてフランスロシア相手に「サイクス・ピコ協定」を結んだ。最後に戦費調達のためユダヤの大財閥であるロスチャイルド家から融資を得る必要があったので「バルフォア宣言」

  • 読了。
    イギリスの歴史について「きちんと理解」しようと思い。(笑)
    いや、改めて通史を読むと色々と初めて知ることもあり、認識を新たにします。
    例により数カ所誤字があるので要注意ですが、
    内容的には分かりやすかったと思います。

  • イギリスの国の流れ、ヨーロッパっとの国々との関わり合いが理解できました。

  • 途切れ途切れの断片が繋がり色彩が加わって行った。

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著者プロフィール

1961年生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、現在はおもに歴史ライターとして活躍中。西洋史から東アジア史、芸術、宗教まで幅広い分野に通暁し、精力的な執筆活動を展開。同時に、オピニオン誌への寄稿など、さまざまな情報発信も積極的に行っている。おもな著書に、『「ヨーロッパ王室」から見た世界史』『世界史で深まるクラシックの名曲』『世界史で読み解く名画の秘密』(いずれも青春新書インテリジェンス)、『「半島」の地政学』(河出書房新社)などがある。

「2023年 『世界史を動かしたワイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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