- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309227863
感想・レビュー・書評
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全編面白い。スノーデンはどこかからだんだんパラノイアっぽくなっていく。
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読みやすい文章と(技術解説は除く)ストーリーはまるでスパイ映画を観ているようだ。インターネットに載せた個人情報は保護されるなど思うな、という怖いことをリアルに警告される。G.オーウェル 1984年 は所詮昔書かれたフィクション。これは現在進行形の事実。
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東2法経図・6F開架:289.3A/Sm9s//K
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アメリカ政府による監視を暴露したスノーデンが自身の半生を語る。
意外に面白かったのは彼の青年期の話。普通の学校生活に合わないような男がパソコンと出会いそこを起点に歩き出していく。高校の単位取得をプログラミングみたいなものと最低限の出席で取得する方法を考えるエピソードがいい。
9.11を機にアメリカへの貢献を考える中で紆余曲折あってCIAへ。そこではパソコン系の専門職の必要性が上がったこととアウトソーシングの普及が重なり、反体制的なギーク文化の若者達が最も縁遠い諜報機関へと入り込んでしまう。スノーデンの暴露は必然だった。
しかし、監視社会を告発したスノーデンが今はロシアで暮らしてるって皮肉ですなぁ。。。
日本の非体制、非社会的な若者達に届いてほしい。 -
これはフィクションではなく現実の出来事なのである。
それを理解するにはあまりにも壮大で、(少なくとも私にとっては)非現実的で、衝撃的な一冊だった。
最終章にある、監視システムの拡大により懸念される市民得点の計算は犯罪者の予測システムは、アニメPSYCHO-PASSの描く未来の日本そのものであり、2つの作品は私の中で完全にリンクした。
PSYCHO-PASSでは、個人の犯罪係数の測定、その係数が(罪を犯してなかろうが)向上すると、処刑対象になる。その支配下の中、個人ではなく集団での犯罪(個人の犯罪係数はあがらない)の場合の倫理、
個人に自覚のない形で連携犯罪がなされる場合の対処方法、先天的に犯罪係数が測定できない人への対処方法についてテーマを設定し、物語が進んでいく。
一個人がここまでのことをやり遂げるその信念と素直さ
国家の中での統率力の低下(テクノロジーを理解している、かつ全体像を把握している人がいない)
人は愛によってここまでも勇気づけられ、自分を信じることができる
私の少ないボキャブラリィではとても表わせない内容だった。