他人を傷つけても平気な人たち: サイコパシーは、あなたのすぐ近くにいる――

著者 : 杉浦義典

• 河出書房新社 (2015年8月27日発売)

感想・レビュー・書評

[minusionさんの感想 · 2023年12月27日]

血前に読んだ本と大きく相違なく、サイコパスについての復讐になった。

[yasu.sasaki611さんの感想 · 2019年5月29日]

■一次サイコパシーと二次サイコパシー
・良心が欠けていて冷酷で他者の心の痛みが分からないという感情の側面で一次サイコパシーと呼ばれる者
・衝動的かつ反社会的な傾向は二次サイコパシーと呼ばれる者
・感情や対人関係の特徴が表れているのは一次サイコパシー
■人のパーソナリティは十人十色であるが，少ない属性の混合で様々な個性が記述できるという考えがある。その代表的なものがビックファイブ。
・神経症傾向：不安や怒りなどのネガティブな感情の強い傾向
・外向性：精力的で自分の外の世界に興味を持つ傾向
・開放性：知的好奇心や柔軟性の高い傾向
・調和性：他の人と穏やかで親和的な関係を持つ傾向
・誠実性：まじめに努力する傾向
■サイコパシーの傾向の高い人は，他の人に危害を加えないことや公平であることに対して無関心であることがジョナサン・ハイトらの研究で分かった。
■サイコパシー傾向の高い人の中には会社組織やカルト教団のトップに君臨する人もいる。集団や組織は意外とサイコパスと相性がよい。
■サイコパシーの特徴はカーッと切れて暴発的な行動に及ぶというよりも冷酷で計算ずくの傾向がある。
■人間でも動物でも攻撃は2種類に分けられる。
・反応的攻撃：怒りに任せた攻撃でいわゆるキレるという表現に近いもの
・道具的攻撃：相手を脅して金品を得るといった例のように何らかの目的を達成する手段として攻撃がなされるもの
・多くの研究からサイコパシーは道具的攻撃をする傾向にあることが示されている
■サイコパシーには粗暴であるという側面と冷酷な知能犯という側面の両方がある。
・妙な集中力がある
・不安や恐怖が低い
・感情的でない

[さあらさんの感想 · 2024年4月20日]

リック・レヴェンソン
レヴェンソン自己記入式サイコパシー尺度
【平均】一次サイコ33.3点　二次サイコ21.64点

ダークトライアッド
①サイコパシー
②自己愛パーソナリティ
③マキャベリアニズム(政治思想家マキャベリ)
　→目的のためには他者を欺くことを躊躇わない

サイコはあくびが伝染しないっちゅーのはちゃんと実験データに基づいてた

[sazanamiさんの感想 · 2018年12月30日]

心理

[探耽(たんたん)さんの感想 · 2018年3月9日]

サイコパスもしくはサイコパシーについて、実例や科学的な実験結果を用いて綴られた一冊。
大衆向けの本ですが、偏見や素人判断ではなく専門の立場から客観的に書かれています。
サイコパシー傾向が一般人にも備わっている点は、日々の生活でも感じていました。
傾向の強弱に複雑な個性や環境が合わさることで、危険性が決まるのでしょう。
今後の研究に期待します。

[日本工業大学LCセンター図書館さんの感想 · 2015年10月10日]

↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00534008

[河出書房新社さんの感想 · 2015年9月21日]

冷淡で他人の気持ちを解さない「サイコパシー」。パワハラ、ネットストーカーや詐欺、殺人といった事象と彼らとは、どのような関係があるのか。最新の心理学データを駆使して解説する。

著者プロフィール

広島大学大学院総合科学研究科准教授

「2022年 『現代の臨床心理学4　臨床心理研究法』 で使われていた紹介文から引用しています。」