アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 214
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309240824

作品紹介・あらすじ

流動する現代社会のダイナミズムを統一的にとらえる革命的理論!マルクスの経済学フロイトの精神分析を批判的に乗り超え、文化総体の革新を目指すポスト・モダンの思想!待望の完訳!

感想・レビュー・書評

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  • 厚さの割には得られるものが少ないように観じてしまった

  • ずっと昔、ツブれたり、またできたりしていた河出書房新社に行ったとき、編集部の人から「好きな本を1冊ただで持っていって良いよ」って言われて、これをもらった。
    分厚い本で、高価だから自分で買おうとは思えないし、表紙は、この写真の緑色じゃなくて、薄い暖色系の色でデザインがとても良かったから。

    哲学として読むと、難しくて、よく分からないけれど、現代詩のように読むと、とても好きな作品。
    ダダイズム、統合失調症、ビートニクス、カフカ、資本主義、機械、身体・・・。

    今でも、本棚に並んでるよ。時々、読む。
    ただし、哲学ではなく、詩のようなものとして。

  • 見上げた青空も、白い雲や緑の山もぼくの脳が作り出すイメージ。
    そんなの虚しい?

    でもそこに、山が在り雲が在り空が在るのは確かだ。
    充ち溢れるもので詰まった空っぽ。

    そして、すべては流れゆく、また、尽きることなく溢れ出てくる。
    いろんなものが相互に関わり、変転しながら流れてゆく。

    「わかってる」なんてぼくだけのイメージ。それは空っぽ。
    でもそこには実体がある。確かに。

    ぼくが変えるんじゃない。きみが変えるんじゃない。
    溢れ出し流れていく何かの中でみんな変わっていくんだ。

    いっしょに流れて溶けてゆきたい。




    昔の日記を読んでいたら…なんと、こんな文章を書いていました。
    「流れの哲学」といわれるジル・ドゥルーズさんのアンチ・オイディプスを読み終わった今、その内容にあまりにピッタリ?!で驚きました。

    いやはや…行ったり来たりの人生です。まさに流れて行くのですね。




    Mahalo

  • 社会という巨大な幻想から逃走する現
    代思想の源泉。

  • 市倉訳:翻訳のフォローが丁寧で、原文の詳細なイメージが追いやすい。

  • 三週目。

  • 20世紀後半、最高のいっちゃってる本の一つ。読めるもんなら読んでみよ。

  • 楽しい本です。最初野卑な言葉で始まるから、この展開は長くは続かないだろうなと思っていたら、最後まで野卑な言葉ばかりだった、と言われた異例の哲学書。

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著者プロフィール

(Gilles Deleuze)
1925年生まれ。哲学者。主な著書に、『経験論と主体性:ヒュームにおける人間的自然についての試論』『ベルクソニズム』『ニーチェと哲学』『カントの批判哲学』『スピノザと表現の問題』『意味の論理学』『差異と反復』『ザッヘル゠マゾッホ紹介:冷淡なものと残酷なもの』『フーコー』『襞:ライプニッツとバロック』『フランシス・ベーコン:感覚の論理学』『シネマ1・2』『批評と臨床』など。フェリックス・ガタリとの共著に、『アンチ・オイディプス』『カフカ:マイナー文学のために』『千のプラトー』『哲学とは何か』など。1995年死去。

「2021年 『プルーストとシーニュ〈新訳〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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