身体の人類学―カラハリ狩猟採集民グウィの日常行動

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  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309241395

作品紹介・あらすじ

問わねば誰もが知っているはずのまじわる身体の経験を追い人間とその社会の隠された生き方をとらえる学問の冒険考。

感想・レビュー・書評

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  • アフリカ南部のカラハリ砂漠に住むグウィという方言集団の行動観察に基づく、身体の関わりに基礎を置く人類学的考察。

    この本の元となったデータは、著者の菅原さんが1982年から1989年の間に1~2年おきにボツワナのカデ地区というところに出掛けられ、あしかけ二年半くらいの期間フィールドワークをされたものである。

    ちょうどわたしはそのころ大学に入り、卒業し、市役所に入ってだんだんと道を外れていく頃に重なっている。都会のギスギスした人間関係が嫌になり自然に抱かれたような優しい生活に憧れ始めていたのかもしれない。

    菅原さんのアフリカに対する憧れに、わたしの抱いた憧れと同じ匂いがするのだがよくわからない。

    その頃から既に四半世紀きっと今はもうグウィの人たちの生活も随分変わってしまっているだろう。

    グウィの社会では婚外性交渉が微妙な形で認められていたりするのだが、グウィの人たちの心のなかには葛藤があるようである。それはわれわれの葛藤とは多分異なるのだけれども、確かにあるのは間違いないようである。どこまでいっても人間は人間である。様々な制度に縛られている。

    わかるということが、またわからなくなってきた。

    Mahalo

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著者プロフィール

1949年 東京生まれ 1973年 京都大学理学部卒 1980年 同大学院理学研究科博士課程単位取得退学。京都大学理学博士。 2013年 第8回日本文化人類学会賞受賞。北海道大学文学部助手、京都大学教養部助教授、同総合人間学部教授を経て 現在 京都大学大学院人間・環境学研究科教授 (2015年4月より京都大学名誉教授)主要著書『身体の人類学』(1993)河出書房新社『コミュニケーションとしての身体』(1996共編著)大修館書店『語る身体の民族誌』(1998)京都大学学術出版会『会話の人類学』(1998)京都大学学術出版会『もし、みんながブッシュマンだったら』(1999)福音館書店『感情の猿=人』(2002)弘文堂『ブッシュマンとして生きる』(2004)中央公論新社『フィールドワークへの挑戦』(2006編著)世界思想社『身体資源の共有』(2007編著)弘文堂『ことばと身体』(2010)講談社鳥羽森の筆名で『密閉都市のトリニティ』(2010)講談社〔SF小説〕『身体化の人類学』(2013編著)世界思想社

「2015年 『狩り狩られる経験の現象学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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