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- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309241395
作品紹介・あらすじ
問わねば誰もが知っているはずのまじわる身体の経験を追い人間とその社会の隠された生き方をとらえる学問の冒険考。
感想・レビュー・書評
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アフリカ南部のカラハリ砂漠に住むグウィという方言集団の行動観察に基づく、身体の関わりに基礎を置く人類学的考察。
この本の元となったデータは、著者の菅原さんが1982年から1989年の間に1~2年おきにボツワナのカデ地区というところに出掛けられ、あしかけ二年半くらいの期間フィールドワークをされたものである。
ちょうどわたしはそのころ大学に入り、卒業し、市役所に入ってだんだんと道を外れていく頃に重なっている。都会のギスギスした人間関係が嫌になり自然に抱かれたような優しい生活に憧れ始めていたのかもしれない。
菅原さんのアフリカに対する憧れに、わたしの抱いた憧れと同じ匂いがするのだがよくわからない。
その頃から既に四半世紀きっと今はもうグウィの人たちの生活も随分変わってしまっているだろう。
グウィの社会では婚外性交渉が微妙な形で認められていたりするのだが、グウィの人たちの心のなかには葛藤があるようである。それはわれわれの葛藤とは多分異なるのだけれども、確かにあるのは間違いないようである。どこまでいっても人間は人間である。様々な制度に縛られている。
わかるということが、またわからなくなってきた。
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