- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309241975
感想・レビュー・書評
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これはほぼ出版時に買った。もう4半世紀前のことになる。最近のことのようにも思えるが、時間の経つことの早さに驚いてしまう。
長い積読による熟成期間を経て、ついに読んでみた。
冒頭の書き出しの部分は、なんとなく読みやすい感じなのだが、ページを追うごとに難解で読むのを諦めたくなる。
まあ、わからなくてもいいや、と諦めつつ、とりあえずザックと読み進めてみる。
とりあえずは、哲学とは何かということをドゥルーズ=ガタリ用語満載で議論が展開されていく。ここは、これまでのドゥルーズおよびドゥルーズ=ガタリが主題にしてきたことが、総括されていく感じで、まさにドゥルーズ=ガタリの哲学の総決算な内容となっている。
そして、その議論を踏まえつつ、後半は科学と芸術との関係を整理しつつ、「生成」という概念が「脳」につながっていく。
ドゥルーズの仕事をしっかりと追っかけているわけでもないし、読んでみた少数の本も気分ものとしてしか理解していないので、ここでの議論のどこが新しいところかはわからない。
が、総決算すること自体が何か新しい意味あることのように思えてくる。
と言っても、ほぼわからない感じはあって、ちょっと調べてみると、この本は難解ということで有名らしい。なるほど、そうなんだ。
そう思うと、もう理解することは諦めて、自分にひっかかったフレーズを中心に勝手に妄想するというのもありなのかな?
とりあえずは、そんな感じで読んでみたが、丁寧に読めば、面白いことがいろいろ書いてあるのだろうな。と言っても、また読み直す日は来ないだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
了
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読みきれなかった
これが読めるような自分になりたい -
難解。
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帯より
カオスから脳へ。
哲学、科学、芸術を貫く独創的思考。
今世紀最大の哲学者ドゥルーズとガダリの思索の総決算。
未読。後日更新。 -
まだ序文と結論しか読んでない(.。)
けど、それだけで十分すぎるくらい。
「《概念》なる言葉で、情報処理サービスや情報処理エンジニアリングの会社が指し示されていることを知るのは、たしかに苦痛である。しかし哲学は、厚顔無恥で愚かしい対抗者たちにぶつかればぶつかるほど、また自分自身の内部でそうした者どもに出会えば出会うほど、ますます自分に元気を感じるものだ。商品というよりはむしろ隕石であるような或る概念たちを創造する元気をである。哲学は、爆笑して、涙をぬぐうのみだ」(本書p19より)
この書(の序文と結論(笑))からじぶんが得たことは二つ、ひとつは、哲学することはつねに真面目さを転倒させるユーモア、時代の雰囲気に呑み込まれないための余裕を、心得ているべきだということ。ふたつめは、哲学・芸術・科学は、広大なカオスの海から、じぶんの秩序をちょっと創り出してあげることだけれど、それはカオスとの闘いである以上に、既存のオピニオンとの真の闘いでもあるということ。
哲学することをいつまでも信頼しよう、と思えた一冊。
…てか、いつか全文読もうね。 -
積ん読
著者プロフィール
ジル・ドゥルーズの作品





