無産大衆神髄

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 20
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309242378

感想・レビュー・書評

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  • アナーキストとして知られる(たぶん)、矢部史郎・山の手緑コンビの初めての著作で、対談集でもある。

    「愛と暴力の現代思想」は何度も読んだことがあるけど、こっちのほうが7年ぐらい古い。1999年刊ということで、「まぁ今読んでも古いかな~」とか油断したんだけど、全然古くなかった。社会の中で浸透し、拡大するネオリベラリズムと、それがもたらす新しいハビトゥスを、アクロバティックな方法で(あらぬ方向から)批判している。
    これが今も古びていないというのは、取りも直さず、ネオリベ的なものが社会の中でまだまだ現役であるどころか、猛威を奮っているということの証左になるのだろう。

    ところで、二人の論点はどこか重厚長大(?)な教養主義的で、良識的な方向性に行きがちな気がするのだけど、それをどう考えるか。資本主義の持ち出す「自由主義」(自己決定やニーズ)の虚構を拒否する時、いわば左翼パターナリズム的な「べき」論になってしまう難しさはあるのかもしれない。けっこう「頭ごなし」な議論になるというか。

    ともかく、普通の社会批評や、真面目一辺倒の左翼言説に飽いている方にはよろしいかと。

  • とてもクールだ。「学校問題のダルさ」が素晴らしかった。他、参加型行政、宮台真司、自己啓発、などなど…笑

  • 11月16日購入。

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著者プロフィール

日本の思想家、政治活動家。愛知県春日井市在住。その思考は、フェリックス・ガタリ、ジル・ドゥルーズ、アントニオ・ネグリ、パオロ・ヴィルノなど、フランス・イタリアの現代思想を基礎にしている。1990年代よりネオリベラリズム批判、管理社会批判を山の手緑らと行っている。ナショナリズムや男性中心主義への批判、大学問題なども論じている。ミニコミの編集・執筆などを経て,1990年代後半より、「現代思想」(青土社)、「文藝」(河出書房新社)などの思想誌・文芸誌などで執筆活動を行う。2006年には思想誌「VOL」(以文社)編集委員として同誌を立ち上げた。著書は無産大衆神髄(山の手緑との共著 河出書房新社、2001年)、愛と暴力の現代思想(山の手緑との共著 青土社、2006年)、原子力都市(以文社、2010年)、3・12の思想(以文社、2012年3月)など。

「2019年 『夢みる名古屋 ユートピア空間の形成史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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