新装版 続・レモンをお金にかえる法

  • 河出書房新社
3.79
  • (20)
  • (32)
  • (27)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 327
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309243429

作品紹介・あらすじ

"レモネードがとびきりおいしい、きみの町"が、レモンの不作にみまわれて、"重大な経済危機"に直面します。まず原料の値上がりによって製品の価格も上がります。犬ごやをつくって売る商売のダイアンは、大好きなレモネードをのむために、犬ごやのねだんを上げるほかありません。車あらいのピーウィーや、しばかりのサンディーも、値上がりしたレモネードを買うために、賃金を上げてほしいといいだします。こうして賃金と物価のおいかけっこがはじまり、インフレーション、小さな企業の倒産、失業の増加へとつづきます。不況がやってきたのです。そこで、新しいしごとをつくったり、資金の貸付けをしたりして経済を元気づけるための努力がおこなわれ、そのけっか、失業はへり、生産が上がってきました。経済は元気を回復するでしょう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカでは、誰でも小さいときに習う経済の流れを描いたものです。
    経済学には、ミクロ経済学とマクロ経済学があります。
    前作の「新装版 レモンをお金にかえる法ー経済学入門の巻」は、ミクロ経済学のお話しです。経済の仕組みをレモンと水、砂糖で作ったレモネードで、小中学生から大人まで分かりやすく、絵本で説明しています。

    今作は、マクロ経済学のお話を分かりやすく絵本で描いています。
    物語は、前作に続きます。①レモンが不作になって、レモネードを作るためのレモンが不足し高値になります。そうすると➁レモネードの販売価格を上げます。③それを飲みに来る人は、商売をしている人たちは商品の売価を上げ、勤めている人は賃金を上げてもらわないとレモネードは買えません。④供給が同じであれば。その結果、全ての物の値段が上がります。経済は「好転」します。⇒インフレーション
    ⑤このインフレーションを止めるために話し合われて、レモネードの値段を上げない、賃金も上げないことを決めます。⑥しかし砂糖の値段が上がったとすると。利益がでなくなり小さい企業は倒産します。働いている人は、失業します。多くの人が仕事を探しにきます。そうして仕事の賃金が下がって行きます。経済が「悪化」して行きます。⇒⇒不況
    ⑦経済を元気づけるために、失業者には失業保険を、そして仕事を探している人たちには、新しい仕事を作ります。小さな企業を助けるためにお金を貸し出します。⇒⇒⇒景気回復
    こういった流れを、絵本で分かりやすく描いています。

    【読後】
    お金の流れがよく分かる絵本です。前作とこの続編は手元に置いておきたいと思われる本です。お金の流れは、小さいときから知っておくこどが必要です。小中学校の教科書として使用するとかの話はないのですか。もしないのであれば、ご家庭に2冊の本を買われるのをお勧めします。

    新装版 続・レモンをお金にかえる法ーインフレ⇒不況⇒景気回復の巻
    2005.05発行。字の大きさは……大。2021.10.14読了。★★★★☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【バックナンバー】
    レモンをお金にかえる法シリーズのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「ルイズ・アームストロング」と入力。または、その中からルイズ・アームストロングを探してください。そうすると著者ルイズ・アームストロングさんの本が一覧表示されます。
    私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。

  • 最初の巻はこちら。
    https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/430924341X
    続巻は「インフレ⇒不況⇒景気回復」をわかりやすく書いています。

    この町では子供たちがそれぞれ商売をしてお小遣いを稼いでいます。
    きみはレモネードを売って大好評。だけどレモンが急に不作になってしまった。レモンの「供給」は減ってしまったけれど、お客さんがレモネードを飲みたいという「需要」は減らない。「原材料」であるレモンが「値上がり」してしまったので、きみもレモネードを「値上げ」しなければいけない。
    するとお客さんたちは、値上がりしたレモネードを買うために、自分の商売の値上げをしなければいけなくなる。するとみんなの「生活費」が増えて、「賃金と物価の追いかけっこ」になってしまう。
    こうやって「生産性は今まで通り」なのに「物やサービスの値段」が上がり続けることを「インフレーション」という。
    インフレーションを収めるには?
    大人たちは、子供たちの「収入と支出」をこれ以上増やさないために、子供たちに「価格凍結」や「賃金凍結」を言いに来る。すると「物価」は「安定」するけれど、「利益」は上がらないのだから、労働者が「一時解雇」や「失業」してしまう。原材料の値段も上がるのだから「小さな企業の倒産」だって起きてしまう。
    これが「不況」だ!
    こんな時は大人が臨時のお小遣い「失業保険」を出したり、「新しい仕事」で失業者を雇ったり、企業への「貸付」をする。
    やっと失業が減って、生産が増えてきた。みんなが元気に働けば、経済も元気に回復だ!

    不況や失業や費用の高騰は、絵本ながら読んでいて心が痛い(T_T)
    しっかりものの子供たちと、大人たちが支え合って景気を回復させた。現実の社会も支え合って元気と景気回復させなければ。。

  • レモンのジェットコースターに乗ってる表紙の子供達。

    読んでいた当時は、気にも留めなかったけれど、この上昇下降しているラインは、景気を表していたんですね^^

    インフレ、不況から景気回復まで!

    下巻は更に凄いです^^

  • 子供にマクロ経済学の基礎を教えることが出来た。
    読後、消費税増税政策や外国人受け入れなど、実際の政策がどう有害なのかも子供に語り、ある程度理解出来たのではないかと思う。

  • インフレやデフレについて書かれています。『レモンをお金にかえる法』に比べると、ちょっと難しくなっていますが、ここら辺の話はマクロ経済の基本なので是非子供のうちから慣れ親しんでおきましょう(笑)

  • ふむ

  • 歴史は繰り返すというか周期的なものだというのがよくわかる。子供にも分かりやすくていいと思う

  • 経済といわれるとなんだか難しく、易々と踏み込めないような響きがあるものだけども、この本はその真逆でインフレのイの字も知らないような人でも簡単に理解出来るように絵と限られた文字、重要な部分の強調で工夫されて作られている良書。一見して絵本式にするのは簡単と思われそうだが、むしろ真逆でその分野の素人でも理解できる内容にするのは容易なことではない。本当にこの著書達はすごいなと感心した。

  • 2019/09/10 6年生(2019年度)

  • 29年度  6-1  6-3
    10分

全32件中 1 - 10件を表示

ルイズ・アームストロングの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×