- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309243429
作品紹介・あらすじ
"レモネードがとびきりおいしい、きみの町"が、レモンの不作にみまわれて、"重大な経済危機"に直面します。まず原料の値上がりによって製品の価格も上がります。犬ごやをつくって売る商売のダイアンは、大好きなレモネードをのむために、犬ごやのねだんを上げるほかありません。車あらいのピーウィーや、しばかりのサンディーも、値上がりしたレモネードを買うために、賃金を上げてほしいといいだします。こうして賃金と物価のおいかけっこがはじまり、インフレーション、小さな企業の倒産、失業の増加へとつづきます。不況がやってきたのです。そこで、新しいしごとをつくったり、資金の貸付けをしたりして経済を元気づけるための努力がおこなわれ、そのけっか、失業はへり、生産が上がってきました。経済は元気を回復するでしょう。
感想・レビュー・書評
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最初の巻はこちら。
https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/430924341X
続巻は「インフレ⇒不況⇒景気回復」をわかりやすく書いています。
この町では子供たちがそれぞれ商売をしてお小遣いを稼いでいます。
きみはレモネードを売って大好評。だけどレモンが急に不作になってしまった。レモンの「供給」は減ってしまったけれど、お客さんがレモネードを飲みたいという「需要」は減らない。「原材料」であるレモンが「値上がり」してしまったので、きみもレモネードを「値上げ」しなければいけない。
するとお客さんたちは、値上がりしたレモネードを買うために、自分の商売の値上げをしなければいけなくなる。するとみんなの「生活費」が増えて、「賃金と物価の追いかけっこ」になってしまう。
こうやって「生産性は今まで通り」なのに「物やサービスの値段」が上がり続けることを「インフレーション」という。
インフレーションを収めるには?
大人たちは、子供たちの「収入と支出」をこれ以上増やさないために、子供たちに「価格凍結」や「賃金凍結」を言いに来る。すると「物価」は「安定」するけれど、「利益」は上がらないのだから、労働者が「一時解雇」や「失業」してしまう。原材料の値段も上がるのだから「小さな企業の倒産」だって起きてしまう。
これが「不況」だ!
こんな時は大人が臨時のお小遣い「失業保険」を出したり、「新しい仕事」で失業者を雇ったり、企業への「貸付」をする。
やっと失業が減って、生産が増えてきた。みんなが元気に働けば、経済も元気に回復だ!
不況や失業や費用の高騰は、絵本ながら読んでいて心が痛い(T_T)
しっかりものの子供たちと、大人たちが支え合って景気を回復させた。現実の社会も支え合って元気と景気回復させなければ。。 -
レモンのジェットコースターに乗ってる表紙の子供達。
読んでいた当時は、気にも留めなかったけれど、この上昇下降しているラインは、景気を表していたんですね^^
インフレ、不況から景気回復まで!
下巻は更に凄いです^^ -
インフレやデフレについて書かれています。『レモンをお金にかえる法』に比べると、ちょっと難しくなっていますが、ここら辺の話はマクロ経済の基本なので是非子供のうちから慣れ親しんでおきましょう(笑)
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歴史は繰り返すというか周期的なものだというのがよくわかる。子供にも分かりやすくていいと思う
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経済といわれるとなんだか難しく、易々と踏み込めないような響きがあるものだけども、この本はその真逆でインフレのイの字も知らないような人でも簡単に理解出来るように絵と限られた文字、重要な部分の強調で工夫されて作られている良書。一見して絵本式にするのは簡単と思われそうだが、むしろ真逆でその分野の素人でも理解できる内容にするのは容易なことではない。本当にこの著書達はすごいなと感心した。
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2019/09/10 6年生(2019年度)
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29年度 6-1 6-3
10分