自由であるということ---旧約聖書を読む

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309245379

作品紹介・あらすじ

旧約聖書とユダヤ教に徹底したヒューマニズムの種子を見出し、人間にとって真の自由とは何かを問う名著。

感想・レビュー・書評

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  • 佐伯啓思西欧近代を問い直すから

  • フロイト、マルクスに通じた思想家として名高い著者はこの本の中で「有神論者ではないが、小さいころから、モーセ5書を読んできた」という。自らを無神論者と呼ばず、非有神論者と呼ぶのは根源的ヒューマニズムを主張する基盤となっているのでしょう。驚いたのはほとんど信仰書ともいうべき詩編その他の箇所に対する造詣、読み込みの深さである。旧約聖書にとって「人間の自由」がテーマであったという主張は誠に説得力に富むものです。フロイト左派と称されながらも。自由、愛、正義などを説いたこの方の人間性の内幕を見たように思います。(「ヒューマニズムの再発見 神・人間・歴史」1968、「ユダヤ教の人間観」1980年と改題されたものの2010年再改題されたもの)

  • ◎衝撃的に面白い

  • 読んだ。

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著者プロフィール

ドイツの社会心理学者、精神分析家。1900年、フランクフルト生まれ。ユダヤ教正教派の両親のもとに育ち、ハイデルベルク大学で社会学、心理学、哲学を学ぶ。ナチスが政権を掌握した後、スイス・ジュネーブに移り、1934年にはアメリカへ移住。1941年に発表した代表作『自由からの逃走』は、いまや社会学の古典として長く読まれ続けている。その後も『愛するということ』(1956年)、『悪について』(1964年)などを次々と刊行する。1980年、80歳の誕生日を目前にスイス・ムラルトの自宅で死去。

「2022年 『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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