この日々を歌い交わす---アナレクタ2 (アナレクタ 2)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 133
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309245539

感想・レビュー・書評

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  • 対談集。対談相手が、作家、批評家、ミュージシャンと多種多様なため、著者の立ち位置や思考のベースが立体的に理解できる。
    著作での自分語りを戒めている人なので、他者の肉声に促されて、著者の姿が浮かび上がる部分は興味深い。
    とくに「0円ハウス」の研究者 坂口恭平が、創作の現場の検証と称して、無理矢理、嫌がる著者の部屋を訪れたエピソードが笑える。
    また、ブラックミュージックに関する言及が多いので、この種の音楽が好きな人には面白いと思う。

  • 佐々木中さんの公演を聴けることになったので、では一冊くらい著作を読んでおかなくては、と思い図書館で借りたのがこれ。

    面白い。いいかんじにとんがっていて、生意気で、刺激的だった。
    確かに佐々木さんの言うことを読んでいると、「文学が終わった」なんて言う人たちに怒りを覚えるようになった。
    まだまだ歴史は始まったばかりで、可能性は広大すぎてわかったふりをするのはおこがましい。未来を悲観するふりをして、次の世代の首を絞めることはするな、と私も同調したくなった。

    けれど、読んでいて佐々木さんが対談の相手によって話振りが違うのがすごく伝わってきて、ちょっと苦笑。
    保坂さんとの対談なんて、すごく気を使っているなぁ、というかんじ。対して、宇多丸さんや坂口さんとの対談は、ざっくらばんで気負っていない様子で、本音で話せる仲なんだろうなぁ、とほほえましくなった。

    ちなみに、実際の講演会のほうはあまり切れ味を感じなかった。対談形式ではなかったせいか、ちょっと話が偏り気味で、バランスがあまりよくなかったのかも。
    でも、覚悟というか・・・気迫みたいなものは、びりびり感じる人だった。ああ、この人は本気なんだな、本気で自分の信念を貫いていく覚悟があるんだな、みたいなことは、思いました。

  • 先日『切りとれ、あの祈る手を』を読んで、あの語り口が好きになれない。言ってる事はいいのに。と思って何が気に入らないのか見極めようともう1冊だけ読んでみた。そしたら分かった。対談や、聴衆へ語りかけるスタイルが、私は苦手なのだと。対談者には過剰なほど入れこみ、その場にいない誰かを厳しく批判する。会場の一体感はそりゃ高まるでしょう。私もその場にいたら楽しいのかも。でもなんだか仲良しで集まって陰口叩いているみたいで気分が悪い。ライブは本にするもんじゃないです。せっかく言ってる事はいいのに(笑)
    その証拠に、対談でも講演でもない最初から文章として書かれたものは全くそういう事ないのだもの。なので次は対談や講演じゃないのを読む。
    対談ならいっそのこと、佐々木氏と意見を異にする人としてほしいな。

  • 図書館で借りてたのだが期限がきてしまったのであわてて読んだ。いま手元になく、そして読んだ本のことはどんどん忘れていくので感想が覚束ないけれども(その前にひとつ言い足しておくと、本の内容や言葉を忘れていくのだけれど、それらが本当に自分にとってよいもので身に染み付いていたならば、そういうのものはある日突然、その言葉などがとてもとても必要な時その瞬間に、自分の頭のなかに「降りてくる」。そういう経験が何度かある。だから本を読むことがやめられない)、感想を書こうと思う。と思っていたら括弧の中にだいたいの感想を書いてしまった。こういうこともある。と考える。

  • 特に磯部涼との対談は何回も読み直してしまう。
    選書は以降の読書の指針になっています。

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著者プロフィール

1973年青森県生。哲学者・理論宗教学者・作家。東京大学文学部卒業、同博士課程修了、博士(文学)。主な著書に『定本 夜戦と永遠』(上・下)『切りとれ、あの祈る手を』『九夏前夜』『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』他多数。

「2016年 『戦争と一人の作家 坂口安吾論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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