「拉致疑惑」と帰国 ---ハイジャックから祖国へ

制作 : 鳥越俊太郎 
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 12
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309246192

作品紹介・あらすじ

今なお北朝鮮・平壌に在住する「よど号グループ」6名全員が綴る、決断の手記。彼らは、北朝鮮で何を考え、行動し、なぜ今、祖国への帰還を望むのか。そして、日本人拉致疑惑にいかに答えるのか-。今なお暮らす北朝鮮からの肉声。日本人拉致疑惑に全て答える「決断の手記」。

感想・レビュー・書評

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  • 日野原重明さんの本に、よど号のハイジャックに遭遇したと書かれていてものすごく驚いた。ハイジャックに遭遇した人が生き延びることができるんだ?というか、そういえばよど号ハイジャック事件って一体何?
    優先順位は低いものの、機会があればよど号についての本を読んでみたいと思っていた。

    都知事選に出る鳥越さんについて知りたくて、著書を調べてみると、よど号についての本を出しているようなので、図書館で借りた。
    時間が足りなくて検証不足、と自分で言っているように、半端な印象の本だ。これ、鳥越さんの名前を出さない方が良かったんじゃないの。

    よど号ハイジャック事件とは、つまり、団塊の世代が大学生、高校生くらいの年代の頃に、学生運動をしていた人たちのうちの、特別アホで自己中心的で暴れたいだけの連中が、日本国内で内乱を起こすために、軍事訓練を受けようと思って、北朝鮮へ渡航するために、飛行機をハイジャックした事件である。

    ……意味が分からない。何一つとして理解も共感もできない。
    「あなたはそう思うんですね」の立ち位置で読むしかない。どうかしまくってる。

    春に軍事訓練を受け始めて、秋に日本に戻って、内乱を起こすつもりだった???見通しがパフェ並みに甘いし、こんな穴だらけの計画でよくハイジャックなんてできたな。日本刀を機内へ持ち込めたのも意味不明。セキュリティが緩すぎたのか。
    こんなウルトラバカどもを他国に押しつけて良かったのか?恥さらしではない?いっそ北朝鮮には申し訳ないわ。でもそのまま北朝鮮に骨を埋めて欲しい。

    日本への愛、同胞への愛、人民への愛を盛んに言うけれど、この人達の文章に出てくる「愛」は虚しい。何かをはき違えている「愛」だと感じる。
    レイシストだって「愛国」のために毒にしかならない言動を繰り返している。それと大して変わらないわ。
    日本の世論を味方に付けて、日本政府と対等な立場で相対したいそうだけれど、どれだけ頭の中身がおめでたければそんな都合のいい妄想ができるんだ?

    こんな非合理で狂信的で人を犠牲にすることに躊躇が無く、無責任なテロリストたちを支持する人が現代日本に存在すると思っているの?
    日本国民への信頼がどうのと言っているけれど、信頼するって、相手が自分にとって都合の良い存在だと妄想することじゃないぞ。
    団塊の世代って、こういう所があるよね。
    自分に都合の良いものだけが良いもので、他は排除しなければならないもの。そして目先の欲を満たすことしか考えられない。
    父はこういう連中と付き合っていたの?だからあんなにバカなのかな?

    自分たちが間違っていたと気づいた時点で、さっさと帰国してハイジャックへの裁きを受けて償って、そこから再出発するわけにはいかなかったの?
    この人達が日本人の拉致に関わったかは知らんし、拉致された日本人にそれほど関心もないけど、正直、この人達ならやりかねないと思った。

    日本で社会運動がしづらくなっていったのって、こいつらのせいでもあるんじゃないの。
    この事件を教訓化するとしたら、「闘いたいならルールを守れ」ってことかな。

    地に足が着いてないとこうなるんだな。頭でっかちでやばいわ、マジで。

    結婚のエピソードも、照れくさそうに語っているけど、嫌悪感しかない。女性蔑視が徹底している。どうして自分で気づけないんだ?よど号メンバーの結婚相手を北朝鮮に連れてくるのがすでに結婚目的の誘拐にしか見えなかった。結婚相手の女性の手記も載っていたけど、どうやら周囲の人に影響されやすい、あんまり考える能力を磨いてこなかった普通のおばさんっぽいし…。仕方ないから環境に適応していっただけじゃないの。

    戦中の軍部と似たようなグロテスクな精神から生み出される歪んだ思想に酔いしれている犯罪者たちだ。
    読めば読むほど信じるに足る人たちではないと感じる。
    古い時代に抗う英雄だと悦に入っているが、自分自身が古い時代の遺物だと気づいていない。跳ねまわる大迷惑だ。

    自分たちの死んだ仲間達への言及が、リーダーの田宮という人以外にはほとんど無いのも不気味だ。一緒に何年も共同生活していて、途中で死んでいった仲間達に対して、何も言うことがないの?テーマと外れていたとしても、一、二行の言及ぐらいはするものじゃない?

    相模原の事件が無かったら、いっそフィクションだと思ったかもしれない。あの事件の前は、戦争中の非人間的な行為にもどこか現実感がなかった。過去のことだと、どこかで真剣に取り合う必要を感じていなかった。今では、異常な思想は今まさに実在するのだと知ってしまっている。
    ほんの少し賢くなったということかもしれないけれど、それは幸せになったということじゃない。なんだか残念だ。何がと言うか、ただ残念だと思う。

    http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030097_00000

  • よど号メンバー及びその妻達の手記。拉致疑惑について否定しています。確かに顔も割れ指紋を取られている人間が拉致に関わるとは考えられないと思いました。次は八尾さん、高沢さんの著作を読んでみようと思います。

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