「知の技法」入門

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 340
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309246772

感想・レビュー・書評

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  • 人文学になれていない人間にとっては難しかった。

    しかし、入門ということもあり、今後どのように本を読むべきか、人文学の大まかな流れや読むべき本などが書かれており、とても参考になった。

    人文学を勉強したいなら、一度は読むべき。

  • 難しい。私の知的レベルが足らず、議論のベースになっている哲学などの概念も知らないため、全く理解できない箇所もある。でも、読めないわけではない。わからないけど、ぼんやりと感じるものがある。
    私の知らない世界はたくさんあって、それを知りに行くのはおもしろいかもしれない、と感じさせてくれる。紹介されている本を、少しずつでも手に取ってみようかと思った。

    抜き書き
    学校や教科書では、すでに生成し終わったところ、すでにできあがったところを教えるわけです。行為を通じての生成、というものが、もう終わってしまった、ところから始めている。これだとダメだし、本当には理解できないし、そして知ることの喜びも味わえないんですね。
    →例として平方根が挙げられているが、歴史などについても同じことが言えると思う。高校生の時に地理が面白いと思ったのは、気候、植生などについてその原因からしっかり説明していたからだと思う。

    インターネットの問題は、全体性がわからないということなんですね。単純な、インターネットで情報を見つけた場合、それがどのくらい重要なのか、その相対的な大きさが把握できない、という問題がある。本や、あるいは新聞と比べた時の、インターネットの弱みはここにありますよね。
    →ニュースを見ようと思った時や、旅行プランを立てようと思ってネットを見るときによく感じること。新聞やガイドブックの方が、全体像が見えて分かりやすい。

    参考書
    銃・病原菌・鉄 ダイアモンド
    マルクスー資本論の思考 熊野純彦
    現代社会の存立構造 真木悠介
    マルクス 資本論
    国家はなぜ衰退するのか アセモグル、ロビンソン
    世界がわかる宗教社会学入門 橋爪大三郎
    存在と時間 ハイデガー 熊野訳

著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2023年 『知のモラル 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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