- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309247274
感想・レビュー・書評
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著者の立ち位置がよくわかる本。
見た目、半農半Xだと思っていたけど、別に所謂エコに生きたいというスタンスではないことがよくわかる。農作業の厳しさも描写されており、農作業の大変さもよく分かる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猟師に導くオルタナ農夫、ようやく読みました。
アウトローで毒舌を吐いているようで、難しい環境に(物理的にも精神的にも)順応できることが素晴らしい!
志がある人は強い。
自分がやりたいこと、好きなことのために行動できるのだ。
ただ、そこまで貫きたいものが見つからない人間も多いのだ。 -
自分が接している社会的な場所はいくつかあって、その丸い輪がランダムに重なり合ったり触れ合ったりしているんだと思うけど
著者はライター、新聞社、そして朝だけ農を行っている、ということか。
今立っている輪を一歩、踏み出して、接しいる輪、重なっている輪に少し重心を移して見る...ということか?
それはなんでも良いわけではなくて著者の場合は「米」である必要があったみたい...に感じた。
資本主義と対峙させるためなのか?それはわからないけれど
一年分の「米」って重みを感じる。
「米作り」から見えてくる少し先の未来...。
自分がワクワクできること、自分が楽しんでいる実感。これってやっぱり強いよなぁと思ってしまう。
今、ここに、今、こうして、元気でワクワクできているって凄い。
夢中で過去も先のことも考えないで今に集中してるって凄い。
文章の運びに、語彙の選び方に勢いを感じた。
今、猛烈に生きてるーーーって感じが伝わった...ちょっとハード過ぎない?って感じたところもあったけど... ^^; -
2019310 独特の人生観から始まった米作りの記録。読んで何とかなるんだと思わせる文章が良い。真剣に物事に取り組む事に衒いがない人とわかる。この本を読んで何か行動を起こす人が増えると世の中も変わって行くのではないかと思った。
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最初とてもクセがあるなと思った作者だったが、だんだんと親近感が湧いてきて、楽しく読み上げることができました。
渋谷生まれの渋谷育ちである作者が、農業をしながら感じ取ったことが、現代の社会問題を再認識して、過剰な資本主義社会での生き方について考えさせられる、そんな展開がなかなか斬新だった。 -
相変わらず近藤節全開の本。思想の良し悪しは別として、自分の思想をこうもはっきり世に示すことができるのは凄いことだ。ユニクロの柳井さんや村上春樹氏にも公然と異を唱えている。感性が非常に鋭い人なのだろう。世の中で起きていることに対して、自らの感性で考えをもち言葉にして、世に発する。人として当たり前のことかもしれない。その当たり前のことが、出来ていない自分がいる。子供のころはもっと自由に言葉を発していた。社会を知るにつれ、言葉を選ぶようになってしまい、次第に自分の考えを持つということが出来なくなってしまっている自分がいる。日々、その日をやり過ごすように死んだように仕事をしている。このままでいい訳がない。近藤さんの自由な豪胆な生きざまがまぶしく映る。イキイキしているから、自然と仕事も集まってくる。生きること、働くことに関して改めて考えさせられた本。
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面白い。
著者のロックンロール的な自分語りがちょくちょく入りつつ、新聞記者でありながら毎日1時間農夫するという企画書籍。
米を作る、農業でなく自分が食らうおまんまを自分で作ることで、全く違う地平を得る。
成長前提の資本主義社会の終焉とすると、自分に手仕事があるのが良いとなるかもしれない。その時はすでに国家や社会は変わり、自治体消滅ということで自治の設計も変わるかもしれない。
結論はない。しかし、俺はこれでいくというスタイルは最高に格好いいと思う。 -
朝日の連載が面白かったから、そこに追加した本かと思ったのに全然違う!Σ(゚Д゚)書き方変えてるのか、さすがプロ。でもなんつーか、新聞の方は緩〜い感じが良かったけど、本の方は力入り過ぎているような?結局熱くなっちゃうんだろうなあ。やりたいことは譲りたくないから、食い扶持は別に稼いでおく手段は、ジギーの人と同じでいいと思う。二足も三足も草鞋履いとけって、これからはそうじゃなきゃ辛いよね。でももうちょっと笑える部分も入れておいてほしかったな〜、面白かったから('・ω・')
著者プロフィール
近藤康太郎の作品





