実録・レイシストをしばき隊

著者 :
  • 河出書房新社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309248479

感想・レビュー・書評

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  • 前半はノンフィクションとしてスリリングで面白く、後半は論考として参考になった。
    前半、ヘイトスピーチに対抗するカウンター人士が集まっては各自の持ち場へ散ってゆく様子は、まるで水滸伝のよう。ヘイトデモを妨げる作戦、別働隊の結成、広報部隊の自然発生など。それぞれの発想や個性が魅力的で、前半部分だけでは物足りない。三部作くらいのボリューム感で詳細に書いて欲しい。2018年以降新大久保でヘイトデモが行われていないというささやかな勝利は眩い希望。
    後半の論考は、特にヘサヨ批判に共感しながら読んだ。対話を通じてネット右翼が現れてきたというのも、この前読んだ「歴史修正主義とサブカルチャー」とリンクする部分があり、自分の中にまた一つの種が蓄えられた。だいたいの正義という著者の考え方に共感を覚える、現場にいる人間として。

  • 『実録・レイシストをしばき隊』
    著者:野間易通

    【版元】
    単行本 46 ● 352ページ
    ISBN:978-4-309-24847-9 ● Cコード:0036
    発売日:2018.02.16

     インターネット以降の世界で相対主義を超える「正義」とは? ヘイトスピーチ問題がクローズアップされるきっかけをつくった反差別集団「レイシストをしばき隊」、その実態が初めて語られる。
    インターネット以降の「正義」とは何か? ヘイトといかに闘うか? ヘイトはどこからやってきたのか? 対レイシスト行動集団、しばき隊のすべて
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309248479/

    【目次】
    目次 [003-006]

    第1部 新大久保の戦い 009
    地図 新大久保エリア [010]
    第1章 2013年2月9日 011
    イケメン通りを散歩/最初で最後の「会議」/しばき隊に集まった人々/「お散歩」とは何か/しばき隊の目的とフォーメーション/日本史上もっとも醜悪なヘイト・デモ/最初の衝突

    第2章 しばき隊とプラカ隊 043
    警察を使い倒す/ニセ公安の登場/MAKE RACISTS AFRAID AGAIN/ヘイト・スピーチ/通称「プラカ隊」の登場/仲良くしようぜ/しばき隊、2つのミッション/ずらりと並ぶプラカード/しばき隊の姿が初公開される/レイシストを説教/桜井誠を「急襲」/友だち守る団/次々と立ち上がる署名活動/サッカー・サポーターの参入/多様化する抗議活動、意気消沈するヘイター/いよいよ国会が動き出す

    第3章 どっちもどっちだって? 134
    ヘイト豚死ね!/しばき隊の「野望」

    第4章 市街戦 153
    8人逮捕の衝撃/人びとの壁/ディスカッション/最初のシットイン/路上のモッシュピット

    第2部 グローバル・ヴィレッジの百姓一揆 193
    第1章 しばき隊の文化的背景 195
    「隊」から「集団」へ~しばき隊のその後/パンク・ロックの反レイシズム思想/神戸のニュータウンと在日/年代の韓国で見た日本の姿/ブラック・ミュージックから受け取るメッセージ/年代の在日文学が追求した「本音」

    第2章 バッド・テイスト、価値相対主義、ネットワーク 224
    サブカルチャーからサブカルへ/ワールド・ワイド・ウェブの衝撃/ネットに広がる鬼畜系と共産趣味/インターネットは民衆のためのメディア(だった)/カリフォルニアン・イデオロギーと日本のIT長者たち

    第3章 マクルーハンとネット右翼 262
    「地球村」はディストピアである/ネット右翼は対話を重視する/ネット右翼と出会い、対抗言論にあけくれる/トラックバックが村人の距離を縮めた/フリー・チベット運動とネット右翼

    第4章 ネットから直接行動へ 289
    暴走するレイシストたち/襲われる側の視点を体験する/600人のヘイターと催涙スプレー

    第5章 正義をめぐる諸問題 303
    在特会をしばきたい/しばき隊と暴力の問題/アイデンティティ・ポリティクスとカウンター運動/どっちもどっち論はなぜだめか/正義は人の数だけない/そもそも正義とはなんだろう/正義はだいたいでいい

    あとがき(2018年1月 野間易通) [344-347]
    参考書籍 [348-349]

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著者プロフィール

1966年、兵庫県生まれ。2013年1月「レイシストをしばき隊」(現・C.R.A.C.)を結成。排外デモへのカウンター行動の一翼を担う。著書に『金曜官邸前抗議』『「在日特権」の虚構』など。

「2018年 『実録・レイシストをしばき隊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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