快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

制作 : 岩坂 彰 
  • 河出書房新社 (2012年1月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309252612

作品紹介・あらすじ

恋愛と性的興奮はまったく別物?ダイエットの失敗は意志の弱さのせいではない?ギャンブルは結果が出るまでの待ち時間がいちばん気持ちいい?セックス、薬物、アルコール、高カロリー食、ギャンブル、ゲーム、学習、エクササイズ、ランナーズハイ、慈善行為、瞑想…最新科学でここまでわかった、快楽と依存の正体。気になる科学トピック満載。

快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのかの感想・レビュー・書評

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  • これは、面白い。

    向精神薬の分類

    興奮剤
    コカイン、アンフェタミン、カフェイン
    鎮静剤
    酒、エーテル、ハルシオン、GHBなど
    幻覚剤
    LSD、メスカリン、ケタミン
    麻酔剤
    アヘン、モルヒネ、ヘロイン
    p.52

    ボードレールはアヘン、ハッシシ
    オルダス・ハクスレーは酒、メスカリン、LSD
    フロイトはコカイン
    ビルマルクはワイン、モルヒネ

  • 著者は、ジョンス・ホプキンス大学医学部教授で神経科学者。

    「快感回路」とは、脳科学の分野では<報酬系>と呼ばれる神経回路。この一群の脳領域を内側前脳快感回路(ないそくぜんのうかいかんかいろ)と呼ぶ、そうだ。

    脳の回路レベルのモデルでの電気信号的な「快感を示す状態」(実験室的なお話)と、「快感がもつ感触や、それに伴う記憶や感情」(対人間的なお話)の両方を合わせて、依存(薬物やアルコール・摂食行動・性的行動・ギャンブル・痛みと快感)についてフムフムできる本。
    とってもおもしろかった!!

    個人的に印象に残ったのは、
    『脳には可塑性があり、長期的に起こしている変化は、生化学的にも電気機能的にもニューロン構造にまで及んでいる。
    薬物やアルコールに乗っ取られた快感回路の変化もあれば、行動経験(社会的・経験的治療法)で神経回路を変化させることもできる。』ってこと。
    これは怖ろしくもあるけど、基本的にはやっぱり希望があることだし、ちょっと楽しいことでもある。
    うん、おもしろい本だった!

  • 薬物依存や食欲、性欲、ギャンブルなど、人はなぜ快感を求めるのか、そしてなぜハマっていくのか。非常に興味深く面白い内容でした。結局のところ人間の行動というのは全て「快感」を求めてのことなんでしょうね。それが結果として悪いことにつながることがあれば良いことにつながることもある。人間の本質を理解できる一冊です。

  • フロイトさんを読んでいて人は快感に衝き動かされていてそれが苦悩のもとになっているのではないかと思い(少なくとも、わたしはそう。)前々から気になっていたこの本を読んでみたのである。

    それと平行してブックオフで見つけたら買っておいてくれと頼まれていた「心と脳」という認知科学の入門書を発見したので、せっかくだからと読んでみると、これがびっくりすることにいくつかのピースが嵌るように脳内で微かなクリック音がした...

    フロイトさんの理論はその当時、脳の中を探求するための技術水準という制約のため、推測や憶測という域を出なかったのは間違いないが、きっと脳の中の神経活動のパターンには着眼していたっぽいと常々感じていたのだが、やっぱりそうなんじゃないかと改めて考えてしまった。

    この二冊の本によれば、意識が無意識に支えられていることは、今の脳科学では常識になっていて、その科学的な証拠も種々見つかっているようである。いつか誰かフロイト理論を最新の脳科学の知見をもとに読み解くみたいな本を書く人が出ないかなぁ〜とそんな期待を抱いてしまった。

    ところで、この本ではアルコールが、脳の報酬系の神経系(この本では快感回路と呼ばれています。)を興奮させて快感を生み出すコカインとは違って、鎮静させて快感を生み出す方の薬物に区分されているみたいだけど(アルコールは複雑な働きをするとはもちろん書いてあります。)

    わたしは飲むと眠れなくなるんだよなぁ〜どこかが覚醒してしまう。まぁ...要するにひとそれぞれってことなのかなぁ?

    でも、ほんとに面白くてためになるいい本です!

    Mahalo

  • 科学的な記述が詳細に記載されているため、専門書としての位置付けが強いが、快感についてわかりやすく記載されている。快感を感じる行為やものそのものに快感を感じるのではなく、それを得られる期待の期間に快感を感じる脳部位が感じていることを知り驚いた。確かに旅行に行っている間も楽しいが旅行の計画を練っている時も楽しいものだ。

  • 人間は快楽によって動かされ、その過程は神経学的にどれも似通ったものであるということを、様々なケースによって興味深く解説している本。一部専門的な用語もあるが、知らなかったからと言って読書が妨げられることもないものであり、ペースよく読了した。

  • 腹側被蓋野(VTA)のニューロンは大脳の各エリアにその末端が伸びており,VTAニューロンがドーパミン発火することが快感につながる.この原理を振りかざし,ケース・スタディ的に依存症(食べ物依存症,セックス依存症,ギャンブル依存症)を取り上げている.
    しかしこの本を読んでもイマイチわからなかったのは,快感と依存性の関係である.行動と脳の生化学との間にはやはりギャップがある.この点については筆者も自覚しており,最終章で触れている.
    脳内の化学的活動を調べるための道具について書かれており,個人的には興味を感じた.

  • 快感って不思議

  • タバコ、酒、ギャンブル、性行為、食事のうち、どれか1つでも好きだと思うのなら読んでみて損はないと思う。それなりの用語は出てくるものの、意味が分からなくとも、理解しなくとも、この本の面白エッセンスは十分吸収できると思う。そして改めて自分の生活を見直したとき「あっ」って思うのが良い。知的好奇心を満足させてくれる素敵な本。

  • 快楽への道は拒めない...

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