- 本 ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309253381
感想・レビュー・書評
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科学史・科学哲学に興味がある。山本義隆の本を読んだのがきっかけだ。東大闘争の目的の一つは近代科学批判であった。山本義隆の科学史の著作もその延長にある。
では、科学史・科学哲学の大家である村上陽一郎はどんな本を読んできたのか。またどんな本を紹介するのか。それを知りたいと思い、本書を読んだ。
100冊の本を一冊につき2ページで紹介しているが、それを読むだけでも勉強になる。読み終わった頃には紹介されていた本の中から20冊も買っていた。
村上陽一郎は1936年生まれの88歳。師である大森荘蔵は1921年生まれで、村上より15歳年上。1997年に75歳で亡くなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ユング自伝」 - ヤッフエ編
「動物哲学」 - リンゼー(編)
「近代科学の歩み」 - リッケルト
「文化科学と自然科学」 - ラマルク. 「自然現象と心の構造」 - ユング. 「偶然と必然」 - モノー
「自然の死」 - マーチャント
「分子生物学への道」 - ワトソン(ジェームズ)
「漢方医学」 - 村上陽一郎. 「行動主義の心理学」 - 村山斉 -
2020年5月新着図書
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本の本
サイエンス -
「科学史」の本が中心でしたので、ちょっと難しい本が多かったかな。思いの外みすず書房の本が多くてびっくりしました。
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科学の本と言うより、科学史の本を紹介しているような気もする。
一通り目を通してみたが、途中で眠くなったので、分からない単語を調べるにとどめる。 -
科学史家・科学哲学者である著者が一般書を中心に選んだ,国も時代も様々な100冊の本!「科学の本」と銘打っているのに,なぜ聖書や小説が含まれているのでしょうか。本の紹介という形式ながら,自ずと「科学」について考えさせられます。
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:404||M
資料ID:95160344 -
科学の本を読んでいないと思い、なにから手をつけようかと思って見つけた。見開き2ページ、一部が4ページで紹介されている。
読みたい本が関連図書含めて100冊以上みつかったのは嬉しい悲鳴。
著者の作品で「逆遠近法」という言葉が使われている。科学が進化するものと捉えて過去のものを愚かであったり、未来の礎と捉えることへの異論である。過去の研究もその時代の現在と捉えてみる。
科学の理論にのみ依るものと、観測可能な現象に重きをおくこと。科学者にも両方の立場がある。 -
本書では著者が専門とする科学史関係の選書を紹介している。あたかも講義の中で参考文献を示すときのような語り口調と感じる人も多いだろう。丁寧で品のある文体、ところどころで散りばめられる格調高い語句は、村上先生ならではといえる。既読のものもあるが、数冊を早速図書館で借りたり、積読中の棚から近々に読む本に整理したりした。中山茂が訳したクーンの『科学革命の構造』について、一部に誤訳があることが指摘できるのは村上先生くらいだろう。
著者プロフィール
村上陽一郎の作品





