魔法のホウキ (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)

  • 河出書房新社
3.61
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本棚登録 : 177
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309261874

感想・レビュー・書評

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  • なんか色味が暗いし、文章も多いし、一人で読んじゃおーなんて軽い気持ちで読み始めたらとんでもない!めちゃくちゃ面白かった!!
    魔法使いの弟子みたいな話かと思ったらそんなこと全然ないし、魔法のホウキの余生って感じかしらね?
    娘たちにも読んであげよ♪

  • 86冊目『魔法のホウキ』(クリス・ヴァン・オールズバーグ 著、村上春樹 訳、1993年6月、河出書房新社)
    ”色彩の魔術師”と呼ばれる絵本作家オールズバーグだが、本作ではパステルカラーを封印し、全編セピアカラーによるイラストで物語を紡いでいる。ホウキの形を模したかのような縦長の大型版で、そのサイズ感を巧みに利用した立体感のあるイラストの数々は額に入れて飾りたい程に魅力的。ストーリーも茶目気があり、とても可愛らしい作品である。

    〈ホウキは深々とお辞儀をし、暖炉に薪をくべ、それからまた違う曲を弾きました〉

  • オールズバーグの本は読破したと思っていたら、こんな傑作があったなんて。
    色彩の魔術師と言われる人が、この作品ではオールモノクロ。
    縦長の大型絵本で、子どもに読むにはもったいない面白さ(笑)。と言うより大人向け。
    早口で読むなんて決してやりたくないが、それでも約20分かかる。
    肘を伸ばして持っている右手が、あかんことになりそう。
    でも読みたい。
    この神秘的な世界観。斬新なアングルの美しい絵。穏やかに終わる最後。なんとも粋なオチ。
    これは悩ましい。ああ、超合金の右腕が欲しい。

    魔力のなくなったホウキから落ちてしまった魔女。
    ミンナ・ショウという後家さん(そう書いてあります)が魔女の世話をし、翌日魔女はホウキを
    置いて立ち去る。
    ところがこのホウキ、とんでもない魔力を秘めていた・・
    昔話らしく、善人と悪人が登場する。
    その悪人たちに、ちょっぴり辛口のオールズバーグはちゃんと仕返しをする。
    そこがなんともまぁ、粋な計らいなのだ。
    ラストの一ページでは、ふふっと笑いがこぼれてしまう。

    片側が絵で片側がテキストというスタイルなのだが、そのテキストの周りをずらりとかぼちゃが
    描かれている。でもモノクロなので全然邪魔ではない。
    冬木立の下に立つ魔女の、なんて美しいこと。
    ひどいかぎ鼻のおばあさんじゃないの!うんうん、やっぱりこちらの美人の方が断然いいわ。
    ところどころ見開きの挿絵ページもあるから、そこはゆっくりと。
    お話に深い奥行きを感じるオールズバーグの絵をじっくりとご堪能あれ。

    これまで読んだどの本にも似ていない、見事な一冊。
    全ルビ付きでないところや、やや難易度の高い表現がいくつも登場するところに、
    いまどき珍しいほど子どもに媚びない潔さを感じる。
    家庭ではお母さんの手助けがほしいところかな。読み聞かせにはせめて高学年以上に。

    • ねこ和毛さん
      何年か前、小学生だった子供たちと読んで大笑いをした記憶があります。
      他に同じ作者の「二匹のいけないアリ」も大好きです。
      何年か前、小学生だった子供たちと読んで大笑いをした記憶があります。
      他に同じ作者の「二匹のいけないアリ」も大好きです。
      2017/08/10
    • nejidonさん
      村のすずめさん、こんにちは♪
      お気に入りとコメント、ありがとうございます!
      小学生だったお子さんたちと読まれたのですか。
      いいなぁ、と...
      村のすずめさん、こんにちは♪
      お気に入りとコメント、ありがとうございます!
      小学生だったお子さんたちと読まれたのですか。
      いいなぁ、とっても楽しそうです(^^♪
      同じ本の同じ箇所で笑える家族っていいですよね。
      なかなか無いタイプの本ですし。
      「二匹のいけないアリ」も面白いですよね。
      アリから見た人間の世界というものが、ちょっぴりグロで怖くて可笑しかったです。
      あの本を読んでから、家の中に入ってくるアリに少し優しくなりました(笑)
      2017/08/13
  • 〝魔女の乗るホウキは、いつまでも永久に使えるというものではありません。たとえどんなに立派な最高級ホウキといえども、いつかは空を飛ぶ力を失ってしまうのです... これは、ホウキが何の前触れもなしに突然空飛ぶ力を失って、その乗客とともにあえなく地上に墜落したという、遥か昔のお話しです〟・・・野菜畑に墜落してきた<魔女>を介抱したのは、小さな農家で暮らす<ミンナ・ショウ>という名の心優しい後家さんでした・・・。 オールズバーグ作品を、村上春樹サンの名訳で堪能できる至福の名作絵本。

  • なんとも味のあるお話
    セピア色のイラストが魅力的
    吸い込まれそうではありませんか
    ラストがふんわり
    静かな余韻です
    村上春樹さんの訳で紹介されて30年近くになるんですね

    ≪ このホウキ 白い幽霊? 伴侶です ≫

  • 『絵本の力』で紹介されていたので気になって借りてみました。
    セピア一色という絵は美しく、魔女や魔法のホウキのミステリアスな雰囲気が絵本全体にあります。
    読み仮名がなく、文字も多いですが、内容は子どもにも理解しやすく、物語に入って聞き入ってくれていました。ただ、後家さんや四字熟語などところどころに低学年には難しい表現が出てきます。
    魔力を失ったホウキが心ゆくまで掃除を楽しむところがおもしろい。

  • 本当にそこにあるよう。

  • 本が縦に長い。本棚知らず。
    何と言ってもホウキの設定が良い。
    オチも良い。あとやっぱりホウキの性格が良い。

  • 村上春樹訳なので、手にとった絵本。

    ユーモラスな、働きもののホウキのお話。
    うちにもほしいです、このホウキ。笑

  • 4-309-26187-6 29p 1993・6・25 初版

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