ギャシュリークラムのちびっ子たち: または 遠出のあとで

  • 河出書房新社
3.82
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感想 : 380
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309264332

感想・レビュー・書評

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  • AからZまでが名前の頭文字についた子どもたちが登場と同時に次々と怪我や死に遭う
    マザーグース風の2行ずつ脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進み何だかクセになるw
    右ページに白黒のペン画があり、これがまた良い!

    例えば、
    A is for AMY who fell down the stairs
    Aはエイミー かいだんからおちた

    B is for BASIL assaulted by bears
    Bはベイジル くまにやられた

    Cはクララ やつれておとろえ
    Dはデズモンド そりからなげられ
    Eはアーネスト ももでちっそく
    などなど

    さぁ、ここからは問題です!
    私のお気に入りをいくつか挙げますので訳してみてくださいw

    Q.1
    J is for JAMES who took lye by mistake

    Q.2
    K is for KATE who was struck with an axe

    Q.3
    M is for MAUD who was swept out to sea

    Q.4
    Z is for ZILLAH who drank too much gin










    では、答え合わせの時間です!

    A.1
    Jはジェイムズ アルカリごいん(誤飲)

    A.2
    Kはケイト まさかりぐさり

    A.3
    Mはモード (海の)もずくときえて

    A.4
    Zはジラー ジンをふかざけ

    みなさん何問正解しましたか?

    ケイトのまさかりぐさりの画はインパクト大です!

    ジラーのジンをふかざけの画の表情がなんともいえない(子どもなのにもう人生に絶望した表情w)

    ぜひ、画と共に他の子どもたちの悲しい運命も見てもらいたいです

    ⚠純粋な心をお持ちの方にはお勧めしません
    ⚠決してこの絵本は自分の子どもに見せてはいけません

    • 1Q84O1さん
      師匠はギンをふかざけ

      師匠、ナイスボケですwwwヘ(゚∀゚ヘ)
      師匠はギンをふかざけ

      師匠、ナイスボケですwwwヘ(゚∀゚ヘ)
      2023/04/02
    • ゆーき本さん
      ももでちっそく( ᐕ)?
      腿でちっそく?
      桃でちっそく?

      (問題は1問も解けなかった笑)
      (o'3')b シ――――!!
      ももでちっそく( ᐕ)?
      腿でちっそく?
      桃でちっそく?

      (問題は1問も解けなかった笑)
      (o'3')b シ――――!!
      2023/04/03
    • 1Q84O1さん
      桃ですw

      あとは画鋲をごくりとか、ひだるまなんかもありましたよ…
      桃ですw

      あとは画鋲をごくりとか、ひだるまなんかもありましたよ…
      2023/04/03
  •  なんで、この人と出会ったのか、全くわかりませんが、とんでもないものを拾ったようです。
     何というか、スゴイ!
     まあ、とにかくブログに案内しました。よければそちらをどうぞ。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202103030000/

  • 子供専門の死神が「あー最近仕事に張合いもないし、いっちょアルファベット順にでもやってみるかなーあんまりないような死因でさー。」とか思ってやってみた悪ふざけの記録です。って感じ。
    表紙はきっと「やりきったぜ」の記念写真。

  • ページをめくる度に「あらあらあら」となった
    こんな絵本はいけません!とおもった。

    だけど、私がおかあさんになって、こどもが高校生になり、
    「明日朝練だから、俺もう寝るよ」
    といって、部屋のドアをガチャっとしめたところに
    ノックもしないで入り込み、枕元でこの絵本を読んであげたいと思った。断られても私は読む。

  • アルファベットのa-zの順に子どもが死ぬ話書こう!って、どんな創作意欲なんだろう……
    エドワードゴーリーは、文章のフォントまで世界観に合わせておぞましい感じに書いてるので、細部へのこだわりがすごい

  • 久々の★5つ。

    ゴーリー作品の中でも飛びぬけてるんじゃないでしょうか?
    「Aはエイミー(A is for AMY)」から始まり「Zはジラー(Z is for ZILLAH)」で終わる26人の子供の…死因が左のページに1行ずつ、右のページにその絵が描かれています。

    解説では、19世紀イギリスでは悪さをした子が悲惨な目にあう「教育譚」と呼ばれる詩や物語が数多く書かれたそうですが、この本ではいきなり死因だけ。さすがゴーリー。

    いろんな死因があるんですけど物理的には悲惨じゃないのに一番しんどいな、と思ったのは

    N is for NEVILLE who died of ennui
    Nはネヴィル のぞみもうせて

    でしょうか。子供なのに「のぞみもうせて」とは。


    ちなみにこの"for..."というのは日本語の電話応対で「美香子の「か」は「香」です。」というのと同じで、例えば"A for Apple"というように使います。

  • 嫌いじゃない。
    絵のタッチとかは好き。作者が何を思ってこんな本を書いたのか気になるし知りたいと興味が湧く。

    けど、小さい頃に読んだら確実にトラウマになりそう笑

  • 完全大人向けの絵本ですね。

    英語の原文が韻を踏んでいて、声に出して読むとその内容の悲惨さとアンマッチするほど軽快さがある。そこにブラックジョーク的なユーモアを感じるのかも。翻訳もおしゃれで同様にリズミカルでおしゃれ。これは癖になる魅力を感じずにはいられない。その他作品もぜひ挑戦。

  • 大人の絵本作家(カルト・アーティスト)として名を馳せたエドワ-ド・ゴーリ-(1925-2000) のアルファベット・ブックです。「A はエイミ- 階段落ちた」に始まり「Z はジラ- ジンを深酒」まで、子どもたちが恐ろしい運命に貶められる姿を描いた26人の線画は、どこにも逃げ場のない、救いのないカルトの世界に息をのむ。

  • 「ゴーリーの話は教訓とも前向きの姿勢ともまったく無縁」「(子どもたちが)悪さをしようがしまいが、とにかく悲惨な最期を迎える。なぜだか知らないが、とにかく世界の悪意がふりかかってくる」(訳者あとがき)
    柴田さんも書いてるように、いたいけな子どもたちがAから順番にひたすら悲惨な死を迎える話。...こう書いて、なんで「ぷっ」と笑ってしまうんだろう。ひどい。自分。だけどなんか底辺に、小さいものをつついて遊んで楽しむ、みたいな妙に歪んだ愛情を感じる。そこが、私がゴーリーを好きなところ。

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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