マスード―愛しの大地アフガン

著者 :
  • 河出書房新社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309265186

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  • 2001年9月9日、アメリカ同時多発テロの2日前に、自爆テロによって亡くなったアフガニスタンの英雄マスード(反タリバン連合最高司令官)の写真集です。

    1983年、1988年、1992年と、マスードと合計300日を共に過ごした長倉さんによる、緊迫した状況から普通の日常生活にいたるまでを捉えた、美しい写真と文章の数々。

    「今も戦争が終われば、大学に戻りたいという気持ちは変わっていません。勉強して、貿易の仕事をしたいと思っています。もちろん、それまで生きていられたらだけどね(笑)。商売に失敗したらどうするって?失敗したっていいじゃないか。もともと失うものは何もないんだから。」

  • 長倉さんの写真展には、ちょくちょく足を運びます。NHKなんかに出てる時は、ずいぶん哲学的な会話をするなあと思ってましたが、普段はフランクな方。写真のマスード司令官は、あの9.11事件の数日前にビンラディン一派に暗殺されてしまった。大学を建設したり、女性の地位向上を推奨する彼が生きていたらビンラディンの目障りだったのでしょう…。壮絶な内戦の指揮を取る合間にも、美しい花が咲乱れる野原で寝そべって、好きな読書をしていたマスードの姿。あんなに切なく美しい写真は見たこと無かったです。マスードには生きてて欲しかった。

  • マスードの眼差しはいつも優しく暖かい。この写真集を開くたびにそう思います。

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著者プロフィール

長倉洋海(ながくら・ひろみ)
1952年、北海道釧路市生まれ。写真家。通信社勤務を経て、1980年よりフリーランスとなる。以降、世界の紛争地を取材。なかでもアフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエル・サルバドルの難民キャンプの少女へスースなどを長いスパンで取材し続ける。第12回土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞などを受賞。
写真集に『サルバドル 救世主の国』『マスード 愛しの大地アフガン』(ともにJICC出版)、『西域の貌』(山と渓谷社)『人間交路シルクロード』(毎日新聞)、『地を駆ける』(平凡社)、『その先の世界へ』(クレヴィス)など。最新刊に『世界は広く、美しい――地球をつなぐ色』(新日本出版、全6巻)、『いのる』(アリス館)がある。著書に『フォトジャーナリストの眼』(岩波新書)、『ぼくが見てきた戦争と平和』(バジリコ)、『私のフォトジャーナリズム』(平凡社新書)がある。

「2017年 『長倉洋海写真集 Hiromi Nagakura』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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