藤子不二雄論―FとAの方程式

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 42
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309265490

作品紹介・あらすじ

「オバQ」「ドラえもん」「まんが道」…多くの名作を生み出した二つの才能の秘密を詳細に読み解いてゆく初のそして禁断の本格的藤子論。

感想・レビュー・書評

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  • 「オバQ」「ドラえもん」「まんが道」・・・多くの名作を生み出した二つの才能の秘密を詳細に読み解いてゆく初の、そして禁断の本格的藤子論。「二人で一人のマンガ家」はなぜコンビを解消したのか?(2002年刊)
    ・はじめの始まり
    ・第一部 FとAの時宇宙
    ・第二部 FとAの内宇宙

    労作ではあるが楽しめなかった。
    BSマンガ夜話的な、ライトな感じを期待していたが、自分の求めていたものとは違っていた。なぜコンビを解消したのか?とい問の答えにも、意外性が感じられなかった。もっとも評論というものはそういうものかも知れない。

  • マンガ評論家の米沢嘉博さんがお亡くなりになりました。
    コミックマーケットの主催者として有名だということですが、私はその世界に縁がなく、『藤子不二雄論 FとAの方程式』の著者としてお名前を知りました。

    非常に資料性が高く、参考になったのですが、「なにか違う……」と感じられるところも多く、いろいろと考えさせられた本でした。
    でも今となっては………今となっては、よくぞ書いて下さいました、という思いでいっぱいです。

    70年代に倉田新『藤子不二雄マンガの魅力』という本があることはありますが、実質的に初めて「二人で一人の藤子不二雄」を論じて下さった。そのことで藤子ファンは、いや、少なくとも私は、藤子漫画について改めて考える地点を持てた。地平を広げることができた。そのことには感謝しなければならない、と思います。米沢さん、ありがとうございました。


    2006年10月4日記

  • 藤子不二雄は、皆知っている有名な漫画家だが、その膨大な作品群のごく一部しか、私は知っていないことが本書でわかった。半世紀以上の漫画家生活を生き抜くために、藤子不二雄は、さまざまな新しいチャレンジを繰り返してきたことが、本書では明らかになっている。まさに「変わらずに生き抜くためには、変わらざるをえない」ということだろう。私たちは、多くの場合、その最後の結果しか知ることは無いために「才能だろ」の一言で済ますことが多いが、藤子不二雄のキャラクターの違う二人があの戦後から現在までの長い時代を、何を追及して生きぬいてきたのかを、その多くの作品群が証明している事を体系的に本書で論考している。藤子不二雄のヒット作品を多く記憶している私としては、それらの作品群の意味をもう一度考え直す機会を本書は与えてくれた。

  • 改行がなくて文字がビッシリ。
    ここまで書かれれば他に論評する人もおるまい。労作。

  • (図)

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著者プロフィール

米沢嘉博(よねざわ・よしひろ)1953~2006
1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53。
2009年には「米沢嘉博記念図書館」(明治大学)が開館された
主要著書:
『戦後少女マンガ史』新評社/ちくま文庫
『戦後SFマンガ史』同上
『戦後ギャグマンガ史』同上
『手塚治虫マンガ論』河出書房新社
『藤子不二雄論 FとAの方程式』河出書房新社
『戦後エロマンガ史』青林工藝舎
主要編著:
『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 少年マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 手塚治虫マンガ大全』I, II 平凡社
『別冊太陽 乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス』平凡社
『別冊太陽 発禁本』I, II, III 平凡社


「2016年 『戦後怪奇マンガ史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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