ウエスト・ウイング

  • 河出書房新社
3.66
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本棚登録 : 599
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (68ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309265896

作品紹介・あらすじ

どこの西棟(ウエスト・ウイング)なのか?いったい何が描かれているのか?すべてが見る者の想像力にゆだねられてしまうとほうもなく怖い作品。

感想・レビュー・書評

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  •  ゴーリーの作品の中で一番好き。文字のない絵本です。ページをめくっていると、否応なく心拍数が上がり「はぁぁぁぁっ」となります。どこの西棟なのか?一体何が描かれているのか?とまえがきにもありますが、ドアの影やら部屋の闇、壁紙のシミ、不審な人物たちの視線の先…その続きには何があるの?と妄想は果てしなく広がります。私の心の闇の部分の原風景なのかな。だからこんなにひかれるのかも。こういう世界がお好きな方にはオススメですが、合わなかったらゴメンナサイ★

  • ◆半開きの扉。無声。どこかへつながっている途上のようで、行っても行ってもどこにもたどりつけなそうな。見えるような見えないような。生物なのか無生物なのか。メビウスの悪夢。◆あぁ、また紙切れ落ちてる・・・。【2013/06/18】

  • 怖い怖いホラー本。

    家具が一切ないお屋敷
    唐突に現れる人
    脱ぎ捨てられた靴(なぜか3個)
    ドアの向こうに続くドア
    大きな小包と壺を丁重に持ったメイド
    鏡に何か映ってる!
    さざめくじゅうたん
    おまえはダビデ像か
    寝てるのか?死んでるのか?
    部屋に名刺を忘れたジェイソン
    もしもし、足の包帯ほどけてますよ
    どう見てもサイズの合わない扉
    空中に浮かぶロウソクや布切れや小動物

    おどろおどろしい模様のじゅうたんや壁紙が歪んで見えるのは時空の歪みなのでしょうか。
    少なくともこれを描いた人は正気ではなかったと断言できます。

  • 西棟(ウエスト・ウイング)で起こったことを淡々と描いた、文字なし絵本。
    表紙そして標題紙を見ただけで既に恐怖をじわじわと感じました。家具がほとんどない部屋と廊下。暗闇のなかで起こる不可解で、連続性がない場面。白黒で描かれているからこそ、その恐ろしさが際立っているように感じた。なかでも特に恐怖を感じたのは、標題紙と18の絵です。膝から下だけ、椅子の足先だけと、一部しか見えていないからこそ、見えない箇所はどうなっているかと想像し不安に駆られるからでしょうか。『題のない本』と同じく解説がないことも心苦しく感じる。

  • 文字のない白黒の絵本。
    西の塔。ドアの向こうには何が!部屋の中で何が!
    絵には脈略がなく、1ページ1ページ、こちらの想像を掻き立てて、怖さを増す。いやぁー。怖い怖い。

  • よくわからないけど怖い、
    よくわからないから意味を考えるけどわからない。
    だからやっぱり怖い。

    私はなんでも意味を見いだせると思ってこの絵本を読んだときの挫折感がたまらないが、
    わけのわからないものが苦手な人にはおすすめしない。

  • またも、白い紙切れが描かれています。
    「不幸な子供」のシャーロット・ソフィアだろうか。p.28
    もしそうなら自分の死を知らないものの住む棟なのかな。

    1回目
    静寂とゆう究極の恐怖。

    2回目
    どっかり座っている者もいれば、絵が住人だったり、
    引っ込み思案で窓の外が定位置のものであったり。
    一部屋ごとの丁寧の住人紹介とも感じる。

    次の読後はどのようなストーリーを感じるだろう。
    今とは違うストーリーだろうか。

  • 説明がつかないということがどれだけ恐怖を倍増させるか

  • エドワード・ゴーリーの、あの独特な文章は今回登場しません。
    『西棟』の様子が延々並んでいます。
    めくるたびに窓の外で荒れている風の音がしそうです。
    冷たい空気が背筋をとおって、いつ正体を現すのだろうと想像してしまいます。
    人によっては、なみだなみだの感動ものになったり、コメディになったりするかもしれません。
    個人的に気に入ったページは、全裸で立ち尽くす男性のところです。

  • ただただ不気味。説明、台詞が一切なく、ひたすら景色が描かれる。読者はその絵に向き合い自分の解釈をつけながら、作品に意味付けしていく。想像力が引き立てられずにはいられない、至極の絵本。

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。邦訳書に『ギャシュリークラムのちびっ子たち』『うろんな客』などがある。2000年没。

「2019年 『狂瀾怒濤 あるいは、ブラックドール騒動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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