いまいましい石

  • 河出書房新社
3.93
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本棚登録 : 74
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309267005

作品紹介・あらすじ

リタ・アン号の船長の航海日誌には、謎めいた島で発見した光る石の影響で、船員たちに不可思議な変化が起きたと記されている。そして嵐に襲われ、落雷を受け、マストが折れたとも。

感想・レビュー・書評

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  • 28年度(6-1)
    10分

  • 読者も石を探すけど、それを見てしまったら、たいへんなことになるのかもしれません。

  • オールズバーグ作品再読。
    そもそも、石のあった島にはなぜ生き物の姿がなかったのか、ラストシーンで描かれている果物はバナナでいいのか、数々の謎は残りますが、オールズバーグらしいストーリーでした。

  • すっかり石のとりこになった船員たちを横目に、愛とプライドと冷静さを持って仕事を全うする船長の航海日誌。
    ただのハッピーエンドでないところが、ぞわっと忘れがたい!

  • さて、この「いまいましい石」って何のことかなぁ…
    高学年、中学校で考えてもらうとおもしろそう。(i44)

  • 村上春樹訳で手にとった。
    石というのが春樹的。

    絵みたことある、有名な人かな。
    ひやりとする話だった。楽しい。
    3分で読める。

  • 絵本『いまいましい石』は、「リタ・アン号の船長ランドール・イーサンの航海日誌からの抜粋」とあることからもわかるように、この物語の登場人物ランドール・イーサン船長が航海中に書いた日誌を読者が垣間見るという形式で物語が綴られていく。

    この日誌は、五月八日から始まり、七月十二日に終わる。
    航海の序盤はとても順調に進んでいた。一等航海士のハワード君を筆頭に、頭の良い優秀な船員が集まっており、彼らの多くは読書家で、楽器を弾くものもいるし、上手に物語を語るものもいた。
    ある日、海図に載っていない島影を認め、上陸する。果物や水を確保するため調査してみるが、島には果物というものがまるでなく、水も苦みがあって飲めない。唯一発見した不可思議なものを船に持ち帰ることに。それが後に「いまいましい石」と呼ばれるようになる石だった。
    船員たちはその石の発する得も言われぬ光に夢中になった。次第に音楽も会話もなくなっていく。帆や帆柱のあいだを素早く飛び回る一方で、甲板を歩くときは前屈みになり、足を引きずり、よたよたしている。奇声を発する者もいる。
    船長は石とともに熱病が持ち込まれ船員たちが感染したのだろうと考え、石を海に捨てようとするが、船員は石とともに船倉に鍵をかけて閉じこもってしまう。
    そして嵐がやってくる。このままでは船諸共に沈没し海の藻屑だ。意を決して前部ハッチを開いた船長がそこで目にしたのは、あまりにも恐ろしい異様な光景だった。
    猿…乗組員全員が毛むくじゃらの動物に変わり果てて、にやにや笑いしながら、そのおぞましい石を見つめていたのだ―…


    猿たちがセーラー服を着てにやにやしている絵は本当におぞましくて、異様な雰囲気がぷんぷんしていた。
    その後、二度の落雷を受けいまいましい石が光を失い、彼らは船長がバイオリンを弾いたり、本を読み聞かせたりすることでだんだん快報に向かっていき、二週間後にはようやく人間に戻れたのだが、なんだか不思議な話だった。
    結局、いまいましい石が何だったのかはわからずじまいだが、相当な魔力を持つ石だったようだ。落雷があって一時は光を失ったが、八日後にはまた鈍い光が戻ってきていたのだ。
    船員を猿に変えてしまうというのも不思議だが、島に果物が全くなっていないというのも不可解だ。やはり、この石のせいだろうか。

    あと、ちょっと笑えたのが猿たちの中心で本を読む船長の絵だ。ウーン、船長は元々顔が猿っぽいなあ。猿と並んでも遜色ないんじゃないか?そうか、だから助かったのか…んなわけないか。

    よくわからん話ではあるが、とりあえずみんな無事で良かったね(猿の名残で異常なバナナ好きになっちゃったけど…)、という安堵感?でこの本を閉じる。

  • 直接描かれない石が想像を掻き立てます。展開にびっくりしましたが,おもしろい絵本です。

  • 人間に対して非常に辛らつな話。高学年か、中学生あたりが喜びそうだが、かなり朝読にはキツい長さ。あと、航海日誌形式なので、読み方を相当練習しないと難しそうだ。しかしいつかは読んでみたいもののだ。

  • 航海中に立ち寄った島で見つけた不思議な石。元気に働いていた船員たちが、石を持ち込んでから何もしなくなる。ある日船室を見ると、サルになった船員を発見。船長は「いまいましい石」を海中に投げ込む。ありそうな夢を美しい絵で語る。

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