まったき動物園

  • 河出書房新社
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309267173

感想・レビュー・書評

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  • S図書館 1967年
    3作目のアルファベットブック
    26匹の幻獣辞典

    わけがわからなくいい
    キモカワで不気味な感じが子供も好きそうだ
    もちろん英語は韻をふんでる
    訳が古風

  • 【エドワード・ゴーリー誕生日一日読書会】「まったき動物園」とはAからZまで不思議な生き物たちが集ったゴーリー版「幻獣辞典」とのことで、原題の“Utter”を調べてみると『完全な』という意味から『極端に変な』とか『叫び声うめき声を発する』とかまであって面白い。邦訳では完全なという意味で使われてるけど、他の意味でも「そう、そのとおり!」でしょ。原文は全て韻を踏んでいて、邦訳も短歌形式で素晴らしい。「リンプフリグ 己を鼓舞し 鞭打てど 今日も明日も 惰眠に暮るる」←コレ好き♪

  • abc順にzまで26の頭文字をもつゴーリーの想像上の生き物を紹介。

    想像上の生き物たち、なんだかみんな自由気ままに、気づかれずに生きているよう。

    どこかいびつで、でもどっかに居そうな誰かのようで。
    少し、水木しげるの妖怪辞典を読んでいるような雰囲気もありつつ、もっとシュールな感じ。

    以下、身につまされる思いがしました

    リンプフリグ 己を鼓舞し 鞭打てど 今日も明日も 惰眠に暮るる

  • ◆ゴーリーのアルファベットブック。◆全てのクリーチャーが、情けなくてかわいい♡ ゴーリーが日本人だったら、50音で、愛すべき生き物を倍楽しめるのに。◆音読するとさらに心地よい。でも私の英語ってところが実に残念・・・。CDbookが出ないかな。◆能面のMork、トランスするPosby、垂れ下がるRaitch、見えないUlp、じっとみるYawfle・・・、魅力的な生き物はたくさんいるけど、惰眠に暮るる犬的容貌のLimpfligに強い親近感。【2013/05/31】

  • ゴーリー得意のabc Book。短歌形式の訳もステキ。26の幻獣のなかではリンプフリグが好きかな。

  • ゴーリー二冊目。アルファベットになっている事に解説を読むまで気付かなかった件。不思議な生き物がいっぱいです。動物というよりはゲーム世代なのでRPGなんかに出てくるモンスターなんかを思い出していました。でも、なんだか哀愁が漂ってて妙な切なさがあります。だんだん読んでいるうちに、あれ?これって自分?みたいな動物もいたりして。もしや、人間を異形の幻獣に置き換えているのかも……?なんて思ったりして。気になって、何度も見てしまいます。この癖になる中毒性はなんでしょう。

  • ゴーリーお得意のローマ字本、今回は幻獣図鑑です。図鑑でありながら、その解説文も負けずに秀逸なのは流石です、柴田さんの短歌形式の訳がより引き立てています。どの幻獣も飽きずに見てしまう。怖いもの多数あるんですが、一番ゾッとしたのはヨールフ(Yawfle)です。解説文に狂気を感じ、本を閉じても見つめている気がするから。今回は柴田さんのあとがきがあってホッとしました。訳者の仮説はどうでもいい、幻獣を知り合いに当てはめて一日を無駄にするのも悪くないかも、という柴田さんのお言葉に今回も笑いました(*^^*)

  • ゴーリーお得意のアルファベット・ブック。AからZまで、ゴーリー版「幻獣辞典」。ゴーリーの絵本には、しばしば不思議な生き物が描かれている。この本には豪華26匹!「恐い」というよりは、「情けない」「か弱そう」「影が薄い」とにかく「よく分からない」生き物たち。見ていて本当癒されます。一人ウフフと眺めてしまう。柴田氏の素敵な訳で、見て楽し読んで楽し。柴田氏すごいです。

  • “ヨーフルは じっと見る じっと見る
    ただじっと見る じっと見る。”

    絵と説明文がぴったり。
    得たいが知れないのに、ちょっと愛嬌があったり。

    2012 08 19 再読

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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