渋さ知らズ

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309268392

作品紹介・あらすじ

様々なアンダーグラウンドの流れの交錯から生まれ、いま世界的にブレイクする怒涛の音楽集団「渋さ知らズ」。メンバー・関係者40名以上への取材をもとに、その前史から現在にいたる歴史をたどる渾身のドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 2012年7月12日読了。いわずと知れた(いや知られていないか?一般には)お祭り音楽集団渋さ知らズの1989年の結成からの歴史を、メンバーへのインタビュー・ライブ体験などの記録をはさみつつ追う。アングラ演劇の劇伴音楽として「何をしでかすかわからない」時代の空気の中で生まれコアな聴衆に人気を博し、90年代のヨーロッパ遠征で「洋モノ」のハクをつけ、2001年からのフジロック出演で「踊れるロック音楽」としてメジャーに広く知れ渡り・・・と、渋さについて分かった気にはなるが、渋さ知らズに関わる人々の「分かってない感じ」、視点の違いが非常に興味深い。ただ言えるのはフジロック出演で渋さ自身と渋さを取り巻く環境は決定的に違っていたこと、渋さとROVOの出演はフジロックにも「あるべき場所におさまる」ような決定的変化をもたらした、ということか・・・。一度フジロックを離れ、ライブハウスで演奏を体験してみたいものだ。肝心の不破氏へのインタビューが収録されていないのは故意か、不可抗力か。

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著者プロフィール

1961年長崎県長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。立教大学大学院特任教授。主な著書に『じゃがたら』『渋さ知らズ』『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』『泥海』『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』(いずれも河出書房新社)、『フットボール都市論 スタジアムの文化闘争』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)などがある。

「2022年 『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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