もう一席うかがいます。

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 22
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309268767

作品紹介・あらすじ

落語の芸談、芝居の思い出。えー、それだけじゃありません、感動のあまり、ボンヤリしちゃった話とか…、ときには、飲んだ勢いで語りたいこともあるんです。

感想・レビュー・書評

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  • 天才だなんだと言われ、63歳でこの世を去った噺家志ん朝の対談集。

    押しも押されぬ大物になった志ん朝。
    或る寄席で、親父さんで師匠だった古今亭志ん生のファンから「懐かしいねぇ」と言われたことを気にしていたご様子。くやしかったろうねぇ。それとも仕方無ぇと諦めるものなのかしら。

    対談集でしたが、とても会話の気持ちいい人だなと感じ、志ん朝さんに興味が沸きました。

    親父さん(志ん生)の落語も、お兄さん(馬生)の落語もそれぞれ好きですが、志ん朝の落語もいずれ聞かなきゃいけないすな。

  • 『愛宕山』、『お見立て』、『宿屋の富』、志ん朝師匠の噺は明るくて、どれも江戸落語の見本と言える出来でした。

    手塚治虫先生との対談は貴重ですね。

  • 大きなことをいうようですが、今や古今亭志ん朝と言えば我が国では彼ひとり、あの古今亭志ん朝ひとりでございます、ってえのは、違いました春風亭柳昇でしたね。しかし、何ですねえ、あの語り口も馬鹿馬鹿しいと言っちゃあ馬鹿馬鹿しかったけれど、いま思い返しても、いつだっておかしくって、つい笑っちゃいましたね。

    志ん朝師匠は2001年10月1日に63歳で、柳昇大師匠は82歳で2003年6月16日に、ご両人とも、あの世とやらへ逝っちまったんですよね、悔しい〜。ことに志ん朝が63歳だなんて、あなた、信じられますか? 

    そういえば、面白おかしい話で笑わせてくれるとか、本人そのものが思わず笑っちゃう存在だとか、落語家だけに限らずお笑いの世界の住人たちは様々な個性に満ちていますが、志ん朝みたいな、匂い立つ色気を感じさせるとか、その人そのものがものすごく魅力に溢れていて吸い込まれそうになるなどということは、きわめて稀なことでしょう。

    それってお前、好きだったの?愛していたんだろう、白状しちまいなよ、この際、って違いますよ、そんなんじゃあありませんけど、テレビで見るだけでなく20数回くらい高座を実際に目の当たりにして、同じ空気を吸っていた中で、そう感じたんですよう、あたしゃ。

    ところで、この本を落語に関するエッセイとばかり思っている御隠居さんや御内儀さん、はたまたレディース&ジェントルメン、いやさ、おとっつあんアンドおっかさん!

    耳かっぽじって聞きねえ、これは正真正銘の対談集だと来りゃあ、分かるってえもんだろう、志ん朝と来りゃあ面白れえに決まってらあな、それに志ん朝と来りゃあ、ためになる蘊蓄がてんこ盛りはあたぼうよ、四の五の言ってるんじゃあないよ、こちとら江戸っ子よ、神田の生まれよ。

    これは、近藤日出造・佐藤陽子・山田洋次・安藤瞳子・手塚治虫・太地喜和子・檀ふみ・山川静夫・寺田農・金原亭馬生・村松友視との抱腹絶倒・教養満載の200余頁、笑いすぎてあごが外れないように、笑いすぎて涙しないように、心してとくとご賞味くだいさいませな。

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古今亭志ん朝の作品

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