志ん生芸談

  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309269061

作品紹介・あらすじ

昭和の名人、名調子。座談の名手・古今亭志ん生師匠の名調子。貧乏長屋、酒の武勇伝、廓の艶ばなし、旅の思い出…そしてきわめつけ落語芸談。落語の神様・人間志ん生の魅力のすべてが伝わるキテレツ人生論。

感想・レビュー・書評

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  • 志ん生、生き方がシンプルで、いいな。

    なめくじ、宇和島、踊り、ハナシカとカモシカ、
    繰り返し同じ話。

  • 私が好きな談志、たけし、太田光が影響受けたってんで、前から気になって、漸く最近CD聴いたら面白かったです。5代目古今亭志ん生師匠。

    この志ん生師匠の人間的魅力の一端に触れられる一冊です。

    警察の家庭に生まれ、勘当されて噺家になった生い立ちから、呑む、打つ、買うを尽くした青春時代。
    貧乏なめくじ長屋、酒の武勇伝、廓の艶ばなし、旅の思い出話と、対談を収録。

    志ん生師匠の語る思い出話から、大正~昭和初期の古き良き日本の風景、香りが漂ってきます。
    そしてまぁ、この師匠のやんちゃなこと。
    割れちゃもったいないてんで空襲の最中、酒を飲み干して酔っ払って道端で寝ちゃって夜明けを迎えたり。
    戦中、酒呑みたさに家族おっぽって満州渡っちゃったり。
    どうせ死ぬならと戴き物のウォッカボトルを4本一気飲みしたけど死ねなくて、”あぁ死ねないなら大事に呑めばよかった”なんて、落語そのものの人物です。
    4年住んだなめくじ長屋は、落語の長屋以下だったって話です。

    この破天荒な亭主を支え続けた奥様りんさんの芸人の嫁の鑑っぷりには恐れ入りやの鬼子母神です。

  • 仇を恩で返すってのは覚えておこう。

    エッセイと対談をまとめたものだから
    同じネタは何度かでてくる。志ん生師匠にはそれだけ重要なことなんだけど、いっぺんに読むとくどく感じる。

    時代も違うから、その貧乏のレベルも桁違い。

    それでも自由に頑固にいきてったのを支えた奥さんがえらい。

    落語きいてみようかな。

  • どこかの雑誌での語りや、インタビュー、対談などをまとめたもの。珍しいと思ったものは、「廓ばなし」「長屋ばなし」「江戸ばなし」と本が出版されたときの挨拶で、本の売れ行きなど、我関せずなのかと思いきや、結構営業的なまともな挨拶でほほえましい。

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著者プロフィール

五代目古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)

1890(明治23)年~1973(昭和48)年。明治後期から昭和期にかけて活躍した東京の落語家。20世紀の落語界を代表する名人と称される。

三代目林家正楽(はやしや・しょうらく)

1948年1月17日生まれ。寄席紙切り芸の第一人者。短いが洒落の利いた言葉の数々、注文から出来上がりまでの流れの組み立てなど、そのセンスの良さで人気を博する。

「2018年 『落語紙芝居 古今亭志ん生シリーズ2 粗忽長屋/強情灸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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