切り紙・切り抜き・紋きりあそび

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 32
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309271392

作品紹介・あらすじ

明治・大正・昭和、日本人は、こんな「図工の教科書」を使ってきた。古い教科書のむこうに見える時代と暮らし。「切り紙」で作ってみると手の中に、封印を解かれた「ちょっとむかし」がふわりと舞い降ります。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の古い図画工作(?)の教科書でどんな題材が取り上げられていたかを知ると、意外とにも昔の教科書のほうが今よりずっと手先の器用さを求められていたように思える。危ないからカッターは使わせないなんてナンセンスなことしてると日本の強みがどんどんなくなっちゃうんじゃないの?って心配してしてしまいます。怪我するから使わせない、じゃなくて、怪我をしない使い方を教えるのが教育なじゃないのかなーなんてことを読んでいて考えてしまった。

    ちなみにこの本は切り紙のハウツーではなく切り紙にまつわる戦前の教育の歴史の本です。

  • ノスタルジックな初対面。素朴な斬新。古いが新鮮。

    質素な美しさに見惚れ、ワクワク気分。しみじみと心安らぐ。

    明治・大正・昭和、日本人が使ってきた「図工の教科書」。

    本書は、そんな「図工の教科書」を、切り紙・切り抜き・紋きりあそびを中心に、覗かせてくれる。「図工」という言葉。その言葉に触れただけで、蘇るものがないだろうか。不思議な高揚感。本書を開くと、そんな高揚感とともに軽い驚きもあった。はっとする美しさが目に飛び込んできたからだ。

    なんて素敵なんだろう。なんて魅力的なんだろう。

    あたたかな線と奇麗な色。すっきりとした構成。シンプルな造形。どれもこれもモダンなセンス。遊び心を感じ、ほのぼのと楽しい。当時の新しさが、今は可憐に映る。

    上野の山にやって来る、欧州の巨匠たちが描いた芸術作品の数々。
    でも、灯台下暗し。ちょっと昔の図工の教科書を手にすることができたなら、そこに新鮮なアートはいっぱいあったんだ。

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