月の花

制作 : Einar Turkowski  鈴木 仁子 
  • 河出書房新社
4.00
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本棚登録 : 63
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309271774

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で一目見て気に入ったので借りてきました~。

    わたしは細かく描きこまれた緻密な絵が好きなので、この方の絵もとても好きになりました。
    この本、「まっくら、奇妙にしずか」という絵本の絵に似ているな~と思っていたら、同じ作者さんだったのですね。
    とても才能のある方のようで、「まっくら、奇妙にしずか」で有名な賞を受賞したそうなのですが、処女作でその賞をとった人はこの方が初めてなのだそうです・・・。
    絵を描くときに使うのはHBのシャープペンシルだけだとか。
    普段自分がよく使う道具ひとつでこんな絵が描けるなんてびっくりです。

    広大な庭を所有するリッブルストーン氏は、庭の手入れが日課です。
    ある日、氏は見たことのない植物が芽吹いているのを見つけます。
    やがてできた蕾が花を咲かせるのを今か今かと待っているのですが、なかなか花は咲かず・・・。

    絵も素晴らしいのですが、絵本としては少し多いくらいの文章もあり、絵と合わせて想像することができます。
    気に入ったので、「まっくら、奇妙にしずか」と合わせて手元に置きたいと思っています。

  • 先端をぎりぎりまで尖らせたシャープペンの芯は標本針となって、「粒」や「粉」の名のつくもの、光、そして色彩や音までもを突き刺して紙に留めているのではないか、とトゥルコウスキィのモノクロの細密画を見るたびに思う。彼の絵本は「読む」のではなく「凝視する」もの。
    日常とは一線を画す場所にある男の敷地は、架空の王国、幻想の庭。そこに住む昆虫や動物はぜんまい仕掛けのおもちゃのよう。門扉の南京錠は外されているから、いつでも私を迎え入れてくれる。
    できれば月のきれいな晩にお邪魔したい、と贅沢なことを言いたくなる。
    《2014.11.02》

  • 「まっくら、奇妙にしずか」よりかは、子どもも読める絵本な感じ。
    絵が子どもに受けるかどうかは別として、話の展開は。

    昆虫と動物の名前とか書いてあるページなんか
    (絵柄は違いすぎるけど)
    「カラスのパンやさん」に近い描き方な気がする。

    細かいところをじっくり見るのが好きな人にはオススメ。

  • 不思議な庭に咲く
    不思議な花のお話し。

    『まっくら~』はちょっとダークな感じでしたが
    コレは純粋な絵本な終わり方。

    今回も挿絵が変わってて
    昆虫の絵と名前が載ってるページは面白かった♪

  • なんだか恋をすることに似ているね。鬱蒼と生茂る森のような庭に一輪だけ咲かない謎の花がまるでなかなかおちない女のよう。絵の素晴らしさはとてつもない。実在したら薄気味悪いとしか思えない木々や昆虫、動物たちも彼の緻密なシャープペンシルによって、そっと触りたくなっちゃうような愛らしさを持つ。男は咲かない花に恋をしたのかもしれないけど、私はこの絵本に恋をしてしまいました。うっとり。

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