アンチェロッティの戦術ノート

  • 河出書房新社
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レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309271903

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭のイタリアにはこのような監督が書く戦術の本は絶対にないというのが意外だった。

  • ミラン時代の振り返り。エピソード等は少ないけど、戦術だったり結構中身は濃い。もう一冊のも楽しみ。

  • 最近になってサッカーに興味を持ち始め手に取ったのが本書。名将による戦術の解説は現代のサッカー用語や局面の見方について教えてくれ、ポジションから見る選手論では分業が進んでいく中で優れた選手に求められるものを知ることができる。中でも監督論の部分は興味深く、一年を通したフィジカルコンディションの管理の難しさやチーム作りのプロセスといった裏方面についての話は関心することが多かった。サッカーは他のスポーツに比べジャイアントキリングが起こりやすいと聞いたことがあるが、そうした奥の深さに触れることのできた一冊だった。

  • 興味深い内容。インテリジェンスな翻訳。満足度8

  • システムや、ミラン就任からチェルシー就任までの間印象的な試合と共にシーズンを総括する形で述べている。また、ポジション別に求められるタイプを現在進行形でトップ監督として君臨している人の言葉を知ることは興味深いと思う

  • 現役監督自身の言葉で紡がれる内容はとても説得力があり、かつ面白い。自分の理論が確立されているからこそ、一線で活躍できていると理解できる。
    2シーズンしかチェルシーにはいなかったけれど、ファンとしても素晴らしい時間でした。

  • レッジャーナ、パルマ、ユーベ、ミラン、チェルシー、PSGを率いてきたアンチェロッティ監督が自ら語る現代サッカー。
    内容としては、主にミランでの8年半の各シーズンを振り返り、その中でも重要な位置づけとなるゲームをいくつか解説、そして自身が理想だと思う各ポジション像、現代的な戦術のアウトライン、それと普段あまり語られることの無い試合以外での監督の仕事など。
    チャンピオンズリーグを2度制し、各国で優勝などの結果を残してきた名将カルロ・アンチェロッティの思考や思想がよく伝わってきます。
    コンディション調整の仕方や、出場機会の少ない選手へのケアなどあまり気にすることのない仕事について知ることが出来ます。
    個人的にアンチェロッティは4-3-1-2と4-3-2-1に拘っているように思ってましたが、読んでみると思ってた以上に戦術に対して柔軟性を持っている監督だとわかりました。
    あまりリーグ戦に強い印象は無いですけど、CLでは常に結果を残してきた監督なんで、是非PSGでも一大旋風を起こして欲しいですねw

  • 全てのサッカーファンにお勧め出来る一冊。
    ヨーロッパサッカーに興味がある人には説明は要らないであろうカルロ・アンチェロッティ監督による現代サッカーにおける戦術を解説した一冊。
    現代サッカー戦術なんていうと非常に難解でサッカー経験者にしか分からないように感じるが、そんな事はまったく無く、サッカーのルールをざっくり知っていればスラスラと読める。(オフサイドのルールだけは軽く予習しておくべき)
    監督の経歴が経歴だけにミランやチェルシーを例に挙げての説明がメインではあるが、チームに特化した説明ではなく一般的なレベルに落とし込んで説明されているのが印象的。
    また「選手への説明が丁寧な監督」という評判通り、解説は非常に分かりやすく書かれている。
    サッカーの試合を見ていると
    「なぜこのチームは3トップフォーメーションなのだろう?」とか、
    「Aチームはシュートを20本も放っている(=攻めている)のにBチームは何故シュートを2本しか放ってないのだろう?」とか
    「なぜこのチームは強くて、あっちのチームは弱いと言われるのだろう?」等といった当然のように感じる疑問が浮かんでくるかと思います。
    本書はそれらの疑問に応える一助となり、サッカー観戦をより充実したモノにしてくれる間違いない一冊でしょう。
    サッカーというスポーツは攻守の切り替えが曖昧と言った特性ゆえに、戦術的な理解が難しいスポーツの一つです。
    しかし、こういった本が人の目に触れる事によってサッカーを楽しむ人の手助けになるのはとても喜ばしい事です。

  • サッカー関連の書籍を数十冊読んできたが、これまでのベストかもしれない。PSGの監督に就任したばかりの、イタリアの名監督カルロ・アンチェロッティへのインタビューに基づいて片野氏が著したこの書籍。

    ワールドサッカーダイジェストで連載されていたというが、この雑誌読んでないので、ここまで、世界の最先端にいる5本の指に入れてもおかしくない現役の名監督が、ここまで詳細に戦術を語っているというのは、驚異的。

    意外なのが、この日本版がオリジナルであること。だからこそ、ここまで詳細に吐露できたのかもしれない。

  • サッカーの戦術本。内容は、①キーワードの基とした戦術論、②ポジション別選手論、③アンチェロッテイの監督論から構成され、特に③の現場の説明とそこで行う工夫が面白かった。
    それ以外にも、①で戦術論を簡潔にまとめているのを読むと、サッカー知識を得るというより、頭が整理できて、その言葉をより深く理解することできた。

    ①キーワードで語る戦術論
     頻出するキーワードを基に戦術を語っている。特に気になったのは以下。

     ■ポゼッションの目的
     ・人とボールを動かし、敵陣深くで数的有利を作る事
     ・試合のテンポをコントロールする事
     ・終盤で自分でボールをキープして試合を終わらせる事

     ■ポゼッションの条件
     ・選手間の距離を適切に保つ(適切が難しい)
     ・選手間でイメージを共有する(相手がいる状態だと難しい)
     ・パススピードと正確性(基礎だけど高レベルは難しい)

     ■裏を狙う動き
     ・ドリブルで相手を抜き去り、裏を取る
     ・オフザボールとパスを組み合わせ、裏を取る
      1.オフザボールで縦や斜めに走り、直接裏を取る。
      2.バイタルで一度受け、そこで引き付けてから裏に出す。
      3.サイドから中に当てて、サイドの裏のスペースを狙う。

     
    ②ポジションから見る戦術論
     各ポジションの特徴の紹介。基本的な説明から、アンチェロッティの考えるポジション像が書かれていて、面白い。


    ③アンチェロッテイの監督論
     チーム作りのプロセスから、タフな現代サッカーを支えるフィジコの存在、強豪クラブならではの悩みなど、現場の状況が見えてきて、勉強になる。

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著者プロフィール

1959年イタリア生まれ。下部リーグの弱小クラブだったパルマFCで選手としてのキャリアをスタート。ローマ、ACミランで活躍、イタリア代表としてもW杯に出場し、92年に現役引退。95年セリエBACレッジャーナ1919を皮切りに、パルマ、ユヴェントス、ACミランの監督を歴任。09年チェルシーの監督に就任すると、クラブ4シーズンぶりの優勝をもたらした。その後、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリードと世界的ビッグクラブを立て続けに率い、16-17シーズンからバイエルン・ミュンヘンの指揮を取ることが決まっている。

「2018年 『戦術としての監督』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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