指揮者マーラー

著者 :
  • 河出書房新社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273181

作品紹介・あらすじ

大作曲家マーラーは、その生涯の圧倒的な時間、オペラとコンサートの指揮者であった。先達との軋轢、ライバルとの確執、後進との緊迫、興行師との悶着、そして自己との闘い…。ヨーロッパ楽壇の頂点を極めた偉大な指揮者の実際を丁寧に追う、初めての本格クロニクル。

感想・レビュー・書評

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  • マーラーと録音についての言及が興味深い。マーラーより4歳年下のリヒャルト・シュトラウスの演奏録音は残っている。マーラーが51歳という若さで死ななければ、指揮者マーラーがどんな演奏をしたかたわかったはずだ。

  • 中川右佑の本には毎回明確な、しかし新しい視点の問題意識に満ちている.人生の大半の時間を指揮者として過ごしたマーラーの生涯を指揮者の活動史として淡々と描く.このシーズンはこれこれの歌劇、歌劇や交響曲の名前の羅列が延々と続く.その膨大なレパートリー.確かにこの準備をするだけで人生の時間の大半が費やされると言うことがよく分かる.しかも指揮者、歌劇場の音楽総監督、これらの活動は作曲家とは対極の才能を必用とされる.まずスケジュールを守ることが絶対条件.更に多くの人たちをまとめ上げる能力.個人プレーで成り立つ作曲活動と並列などできるはずもない.したがってよく知られているようにマーラーは夏の歌劇場のオフの時間にのみ作曲活動をしていた.
    作者はこのように問いかける;もし国や何処かの財団が金銭的なサポートをして指揮活動から解放し、作曲活動に専念させてあげたらマーラーはもっとすごい作曲家になっていただろうか? 作者が与えた回答は「非」.人生の時間の15%程度の作曲活動を支えるために85%の指揮者活動が必用であった、、、、、

  • b may 26,12

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著者プロフィール

1960年、東京都に生まれる。早稲田大学第二文学部卒業。アルファベータ代表取締役編集長(2014年まで)として、「クラシックジャーナル」や音楽家・文学者の評伝などを編集・発行。クラシック音楽、ポップス、歌舞伎など文化・芸術関連の著書多数。

「2018年 『クラシック音楽 一曲も聴いたことのない人のための超「入門書」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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