石井好子のヨーロッパ家庭料理

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 223
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273471

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ各地の家々を訪ね、レストランでは味わえない家庭の味、食卓の風景を取材した、料理指南書にして第一級の食紀行。

感想・レビュー・書評

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  • おお!おお!やったぁ!復刊だって、復刊だって!

    わたくし、この時を待ち望んでおりました。

    存在を知った時から欲しかったけれど、絶版で
    ネットの古本屋さんでも8,500円とか10,000円とかの
    高値で、しかも(状態→それなりにボロいです)みたいなことが
    書いてあって、その時はあえなく断念。

    図書館でかりて、(図書館の本もそれなりにボロかった。)
    レシピをちょいちょいとコピーして、心を休めておりました。

    ここのところの石井好子ブームを眺めながら、
    「もしかして、この勢いがあれば、ね、あの本…!」と
    ドキドキ…、期待と希望。

    そしてとうとう復刊、予約受付中とアマゾンがお手紙(メール)をくれたぞ。
    う・う・う・嬉しい!

    この本の素敵なところは、美味しそうなレシピもさることながら、
    各ご家庭のインテリアや登場する方の服装が
    無駄にゴテゴテしていてダサくて可愛いところ。

    大変に心が和みます。

    新しくなって、平松洋子さんと堀井和子さんの解説が
    付いたとのこと。

    ふーん、そう、まあ、お好きにおしよ。
    私はそれは別にどうでもよい。

    但し、新しくなってもしも写真が減らされていたりしたら、怒る!

    発売はあとちょっと先。
    早く届かないかしらん!

    • ゆきさん
      うわぁ、いいですね! この本知りませんでした! ぜひ読みたいです。

      あ、フォローありがとうございます♪
      本棚を拝見しておりましたら、...
      うわぁ、いいですね! この本知りませんでした! ぜひ読みたいです。

      あ、フォローありがとうございます♪
      本棚を拝見しておりましたら、面白そうな本ばかり…
      サリンジャーに、ローラシリーズ「長い冬」などなど…
      わたしも大好きです!と言いたくなっちゃう本がたくさん!^^
      知らなかった本で、興味深いものも色々…!
      好みが似ている部分がありますね。興奮してしまいます。

      またゆっくり拝見させてください。

      今後ともよろしくお願いします!
      2012/10/16
  • てっきりエッセイだと思って図書館で借りたわたし。
    こ、こんな大型本だったとは知らなかった…と怯み、
    写真の古さに驚き、
    ボリュームにたじたじ…
    とても読み通せる代物ではないと思って試しに読み始めたところ…
    お・も・し・ろ・い!
    ではないですか!

    堀井和子さんが「映画を観ているよう」と書いてるけど、
    ほんとに。登場人物の説明や人物描写や、お料理のお話、作り方が楽しくて。
    各国ごとに数枚乗せられている、色あせた感じのカラー写真(その他はすべて白黒)がまた興味深くて。

    やっぱり文章が良いのです。
    平松洋子さんが「すぐれたジャーナリストの視点」とおっしゃっている、まったくその通り。取材する石井さん自体が人間味にあふれているから、こんなにあたたかい感じの記事になっているんだと思う。
    わたしはすっかり石井好子さんファンになっちゃいました。

    あああ、ヨーロッパの家庭料理は、実に、日本の家庭料理と違います。
    バター、ラード、卵、牛乳、生クリーム、ぶどう酒、月桂樹、ハーブ…。そして、肉!
    石井さんいわく「私たちは魚を食べるのは上手なのに、肉を食べることは下手だ。ヨーロッパ人魚を食べることは下手だが、肉は上手に食べている」って、まぁそれは当たり前よね。ローラの本読んでいても実感するよ。

    メレンゲを焼いて生クリームを載せて食べるとか(イギリス等)、欧米の人ってほんと好きよねーこういうの。
    でもヨーロッパの中でも、サンドイッチや朝食には国ごとの違いがある、なんてのも面白いね。

    1976年当時と比べると、洋風料理がより一般化している今だけど、
    普通の家庭で作られる料理というのは全然伝わっていないのだよね。
    逆に外国に伝わっている日本料理が、天ぷら、すし、すき焼き…ということを考えると、
    そういうものなのだと思う。家庭の料理はまた全然違う。

    うーん。この本欲しくなっちゃったなーー!

  • 多分、彼女の書くパリ、フランスや外国を読んで、海外への憧れを強く持ったんだと思う。

  • 1970年代に出版された本の復刻版。
    タイトル通り、ヨーロッパ各国の家庭料理を中心としたレシピ本。
    これらのレシピを各国の友人や知人たちに聞いて回ったときのエピソードが合間に挟まれている。エッセイ本として読んでもなかなか読みごたえがある。

  • タイトルからしてレシピ本なんだろうなぁ(エッセイが読みたいんだけれど)と思いながら図書館予約。

    果たしてヨーロッパ各地で取材した家庭料理のレシピがもちろん掲載されているのだけど、
    その国、地域の紹介、そしてその家庭、家族の紹介文が明快で心地良いのだ。

    お料理を作る気がなくても、読んでいて楽しい。
    お料理を作る気がなくても、ものすごく作りたくなる。
    出来上がった素敵なお料理のイメージが脳内と舌の上に広がる のだ。

    お料理風景が白黒写真なのが残念といえば残念なんだけど、
    でも好子さんの言葉で十分冷たいものは冷たく、温かいものは温かく、
    彩の良いものは美しく、こんがりと焼けた色も全て目に浮かぶ。


    難点は、本が大きくて重いこと。持ち歩い読めないこと。

  • 復刊本です。 1976年の刊行時の写真はどこか懐かしい色調を帯びています。解説に平松洋子氏が「すぐれたジャーナリストの視点」を書き下ろしています。「ヨーロッパの家庭を訪ね歩いて料理を教えてもらう記録のかたちを取りながら、全編にほどよい緊張感が流れているのは、書き手としての石井好子のものの見方、取材力、理解のふかさ、粘りづよさ、描写力がぞんぶんに示されているからだ。と同時に簡潔明瞭な料理指南書にもなっているのだから、もはや無敵の一冊といいたくなる。」ハードカバーでずしりと重い本です。
    朝吹登水子さんのクレープ、かもとオリーブ。イベット・ジローの南仏風魚料理はアイオリでした。

  • 美味しいものの前では人は沈黙するように、石井好子の前で私は沈黙する。
    余計な説明は必要ない、愛すべき本として台所に置きたい。

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著者プロフィール

1922年東京生まれ。52年、パリでシャンソン歌手としてデビュー。各国の舞台に出演し、帰国後はエッセイストとしても活躍。『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(河出文庫)等著書多数。2010年逝去。

「2020年 『いつも夢をみていた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石井好子の作品

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