エリック

  • 河出書房新社
4.30
  • (62)
  • (34)
  • (24)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 413
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273587

作品紹介・あらすじ

何年か前、わが家に交換留学生がホームステイにやってきた。でも、勉強するのも眠るのももっぱら台所の戸棚の中。「きっとお国柄ね」と母さんは言った-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ◆『遠い町から来た話』の中でも最も好きだった「エリック」。小型絵本は収納に困らずうれしい。
    ◆読後の第一印象は、「あら、うちの妖精ちゃん(長男)がここに…」。感性が少し風変り。よかれと思ってすることも届いているのかいないのか。ちぐはぐでお互いがお互いに「役立たずになった気分」におそわれたり、「ぜんぜん頭にこなかったといえば嘘になる」。「小っちゃなもの」に執着するところも長男似。
    ◆母さんの「きっとお国柄ね」という言葉が、柔らかな魔法をかける。最後に残されたメッセージには……感動!【2013/07/27】

  • 5分で読める文庫本サイズの小さな絵本ですが、凄く心に残りました。普段フランス人と付き合っている私は、異国からやってきた交換留学生との距離感の取り方、「きっとお国柄ね」という考え方が非常に素晴らしいと感じました!きっとこの考え方は異なる文化・人種を受け入れるベースだと思います。エリックの様子を気にしている主人公、でもちゃんと尊重して適度な距離を置いている様子が素敵です!一見不思議なエリックの行動でしたが、最終頁でとっても可愛いくてホッコリする絵にすごく温かい気持ちになれます!何度でも読み直したい一作ですね!

  • 「ショーン・タンの世界展」で、展覧会限定特装パッケージ版を購入。

    まず何よりも、エリック可愛い。
    交換留学生としてやって来たエリックは行動や好みが謎で理解出来なかったりするが、謎を謎のまま受け入れる ”ぼく” ”母さん” がとてもいい。エリックが残していくものも。

    異なるもの、理解出来ないものを、嫌う排除するのではなく、受け入れる懐の深さが、世の中を豊かにし、面白くするんじゃないかと思うよ。
    最後から1つ前のページが好きで、何度も何度も眺めてしまう。

  • パッと見、子供用のフォークみたいな風貌の「エリック」、我が家に交換留学生としてやってきた。戸棚の中で寝起きし勉強する彼、興味を示すのは飴の包み紙とか空き瓶の栓とか排水溝の口の形とか…「ぼく」が期待していたものとはちょっと違う方向。そんなエリックがかわいいのだけど、もてなす側の「ぼく」としては空回り気味…その気持ちもわからないではない。
    そんなエリックは突然帰国してしまう。なにか怒っていたのか、果たして楽しめていたのかと気をもむぼく。だが、しばらくたって戸棚に残されたあるものに気付く…。
    モノトーンで描かれてきた場面が突然鮮やかになる、その瞬間「わぁ!」と声を上げそうになった。理屈じゃなく感覚にダイレクトに訴えてくるこの幸福感、本当に驚いた。
    ショーン・タン作品は初めて読むが、シュールで独特な作品世界、クセになりそう。本文中、「エリック」の「ツ」部分、一画目が「・」(緑色)になっている。一瞬「汚れ?」と思ったが、全部そうだった。よく見たらタイトルもそうなってるね。
    岸本佐知子訳も、作品世界にぴったり。エリックのマイペースっぷりに時々いらっときてるであろうぼくを「お国柄よ」とたしなめるお母さんのセリフがとても印象的。そういうおおらかさを持ちたいものだと思いました。
    本書を贈り物としてもらったらハッピー感増すなぁ。発売日がたまたま自分の誕生日だった、ってだけでもほんのりハッピーだもの。

  • 愛しいエリック。
    短編集で先に読んでたまらなくて、こちらを買った。
    装丁も好き。
    単に「いい話」だけでなく、現実と繋げて色々と思うことがあるし、絵と文章のバランスがとても良くて文章の余白を絵を眺めながらずっと想像していたくなる。
    うちの食器棚もいつでも空けるよ、エリック。

  • 私もこんな風に
    小さくて可愛い花をこっそり咲かせるような
    そんな生き方をしたい。

  • ちひろ美術館にて特装版を。善意の物語。ラストは心温まるもので良かった。

  • ちいさくて軽い、絵の素敵な本。

    ほっこりする。

    贈り物にいいんじゃないかな。
    「あなたはこんなに素敵なことをわたしのなかに残していってくれたよ」

    っていうメッセージの代わりなんかに。

  • エリックみたいに小さなものを楽しんでみよう。

  • 2019.6月。
    最後よかったなあ。優しい優しい。ぽっと花が咲いたみたいな。

全60件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ショーン・タン(Shaun Tan)
1974年オーストラリア生まれ。幼い頃から絵を描くことが得意で、学生時代にはSF雑誌で活躍。西オーストラリア大学(University of Western Australia)では美術と英文学を修める。これまでに発表したいずれの作品も卓越した内容と表現で評価が高く、オーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞。作品は世界中で翻訳出版されている。現代を代表する新進気鋭のイラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプトアーティストとして活動の場を拡げている。9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』で2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。同年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞も受賞。現在、メルボルン在住

ショーン・タンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
パトリック・ネス
ショーン・タン
米澤 穂信
平田 研也
ショーン タン
いとう せいこう
三浦 しをん
エドワード ゴー...
有効な右矢印 無効な右矢印

エリックを本棚に登録しているひと

ツイートする
×