おそろし山

制作 : 鈴木 仁子 
  • 河出書房新社
3.71
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本棚登録 : 45
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273655

作品紹介・あらすじ

昔むかしの大むかし、…あるいはつい昨日のこと…伝説に包まれた山。登った者は誰もいない。人々は恐れて、近寄りもしない。一人の男が麓に立った。そこにはこんな案内板が。「目を凝らすべし」-男はためらったが、登りはじめる。足元の道を見つめつつ、一歩、また一歩。本の芸術家による、芸術家についての寓話。

感想・レビュー・書評

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  • 「まっくら、奇妙にしずか」「月の花」のアイナール・トゥルコウスキィの新刊。

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    「だれも登ったことがなく、これからも登りそうにない、おどろおどろしい山。前人未踏の道を行くものだけが知る、孤独と愉悦。独自の世界を切り開く作家による最新作!」

  • 他人がおそろし山だと噂しようが、
    自分の情熱に従って、ひるまず挑むべきだ。

    おそろし山には変わったものがたくさん存在する。
    おそろしいと思えば、おそろしいところでしかない。
    美しいと思えば、美しい。
    おもしろいと思えばおもしろい。

    心の持ちようひとつ。

    すべては、
    登らなければ見ること感じることのできない。

    どんな場所であろうと、
    もう駄目だと思っても、
    目を凝らして見れば、見えてくるものがある。

    諦めてはいけない。

    ひとつの山を登りきると、
    次の山が見える。
    また登りたくなるから、登る。

    悔いのない人生とはそういうものなのではないだろうか。

    登りたい山に登れる人ばかりではないけれど、
    おそろしいからという理由で登らないのは、
    もったいない。つまらない。

    無謀なことはやめたほうがいいけれど,
    しっかりと自分の足で歩き、
    自分の目で見、感じて進んでいくなら、
    道がひらける可能性がある。

    絵本を読み終わったとき、
    新しい景色を見に行こうと勇気が湧いた。

    「見続けるべし」

  • 変わったサイズの絵本を新刊コーナーで見かけたので借りてみた。

    なんでも、デビュー作で権威ある絵本賞のグランプリを受賞したとか。
    その作品も前作もシャープペンシルで描かれたものだそうだが、本作もだろうか?
    非常に精緻なタッチで微細な線やら点やらに溢れている。絵柄も凝っているが、どこかで見たような雰囲気でもある。
    「本の芸術家による、芸術家についての寓話」と冠されているが、正直なところ、いまひとつ理解できなかった…。
    見る目ひとつで、いかようにも物事をとらえることができるというような話なのかしら??ハテナハテナ???

    情けなくも、私の知性と芸術的センスの欠落が原因か。

  • 一度その山を登った人はおかしくなったり、その後の人生に影響を与えかねないという「おそろし山」。
    そこへ一人の男が冒険に出掛ける。
    ふもとには「目を凝らせ」とある通り、道なき道でもよく見ると道が見えてくる…。
    話に聞いていたような恐ろしいことはない。
    登り切ったあと、その向こうにまた山を見つける。
    男はそこにも行ってみたくなり、取り敢えずは谷まで降りることにする。

    不思議な雰囲気の山。
    普通にしていては見えないものも、よく見れば見えてくる。
    というのは何だか星の王子様とは違うけれど似た系列に思える。
    絶望の山もこの主人公には希望の山に変わっている。

    絵がシュール。
    本の形も縦長で面白い。

  • ドイツ生まれの作家による絵本です。
    形が変わっていて縦長です。
    A4より少し小さいくらいの横幅に収まるように絵を挿し込んであるので、絵がすごく小さくて、緻密なタッチがよくわからず勿体ないと思います。
    絵が一番の特徴であり、この作者の持ち味でもあるので、もっとよく見たいなあと思いました。
    文章もスラッシュで区切られており、なぜこのような書き方なのかよくわかりません(そのまま翻訳したということかと想像しています)。文章があるページは下半分以上が真っ白です。
    たまにある1ページもしくは見開きいっぱいの絵はやはりとても素敵です。
    話の筋はあるような、ないような、、、。
    これまで読んだことのある「まっくら、奇妙にしずか」と「月の花」と比較すると「月の花」がいちばん好きです。

  • タイトルからもっとおどろおどろしいものを想像してましたが、トゥルコウスキィに限ってやはりそんな話ではなかった。止められても脅されても、やって来てよかった。そして次なる山に向かうんですね。人生みたいでなんだか考えさせられました。とにかく一つ一つの絵が文句無しに素晴らしい。

  • 大阪府立図書館にて立ち読み読了。線の細いモノクロ絵の内容は、自然なのか人工なのかよくわからない世界。目を凝らすとますますわからなくなる世界。けれど文はどこまでも希望にあふれているように感じられた。

  • you don't be afraid that mountain. you find something when you crime to top of it.

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