- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309273655
作品紹介・あらすじ
昔むかしの大むかし、…あるいはつい昨日のこと…伝説に包まれた山。登った者は誰もいない。人々は恐れて、近寄りもしない。一人の男が麓に立った。そこにはこんな案内板が。「目を凝らすべし」-男はためらったが、登りはじめる。足元の道を見つめつつ、一歩、また一歩。本の芸術家による、芸術家についての寓話。
感想・レビュー・書評
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変わったサイズの絵本を新刊コーナーで見かけたので借りてみた。
なんでも、デビュー作で権威ある絵本賞のグランプリを受賞したとか。
その作品も前作もシャープペンシルで描かれたものだそうだが、本作もだろうか?
非常に精緻なタッチで微細な線やら点やらに溢れている。絵柄も凝っているが、どこかで見たような雰囲気でもある。
「本の芸術家による、芸術家についての寓話」と冠されているが、正直なところ、いまひとつ理解できなかった…。
見る目ひとつで、いかようにも物事をとらえることができるというような話なのかしら??ハテナハテナ???
情けなくも、私の知性と芸術的センスの欠落が原因か。 -
一度その山を登った人はおかしくなったり、その後の人生に影響を与えかねないという「おそろし山」。
そこへ一人の男が冒険に出掛ける。
ふもとには「目を凝らせ」とある通り、道なき道でもよく見ると道が見えてくる…。
話に聞いていたような恐ろしいことはない。
登り切ったあと、その向こうにまた山を見つける。
男はそこにも行ってみたくなり、取り敢えずは谷まで降りることにする。
不思議な雰囲気の山。
普通にしていては見えないものも、よく見れば見えてくる。
というのは何だか星の王子様とは違うけれど似た系列に思える。
絶望の山もこの主人公には希望の山に変わっている。
絵がシュール。
本の形も縦長で面白い。 -
タイトルからもっとおどろおどろしいものを想像してましたが、トゥルコウスキィに限ってやはりそんな話ではなかった。止められても脅されても、やって来てよかった。そして次なる山に向かうんですね。人生みたいでなんだか考えさせられました。とにかく一つ一つの絵が文句無しに素晴らしい。
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大阪府立図書館にて立ち読み読了。線の細いモノクロ絵の内容は、自然なのか人工なのかよくわからない世界。目を凝らすとますますわからなくなる世界。けれど文はどこまでも希望にあふれているように感じられた。
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you don't be afraid that mountain. you find something when you crime to top of it.