決定版 脳の右側で描け

  • 河出書房新社
4.09
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本棚登録 : 457
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273747

作品紹介・あらすじ

17カ国語以上に翻訳された本書は、世界で最も広く用いられているデッサン技法書です。絵を描く才能など自分にはないと思っている人、いまさら教えてもらってもむりだという人。あるいはプロの画家、画学生、日曜画家として日常的にデッサンに親しんでいる人たちにとって、この本は自分の能力に大きな自信を与え、芸術への考えを深め、この世界への新しい見方を提示してくれるものとなるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃から絵が苦手だった方や、美大を目指す学生にオススメの本。
    レビューの文章では伝わらないと思うので、ぜひ本書で挿絵を確認して頂きたい。

    比率が狂った下手な絵は、左脳が作用しているらしい。改善のためには右脳を働かせ、何もない空間「ネガ・スペース」を意識してパズルのように組み立てると、対象物の比率を正しく描き取ると説明されていた。

    デッサンのテクニックの1つとして、絵を離れたところに置き、形が狂ってないか観察することがある。離れて見ることで、対象物ではなく絵の余白に意識が向き、誤りを発見しやすくなる。(例:実物の〇〇と××の間は隙間が空いているのに、自分のデッサンでは隙間がほとんどない等)
    美大受験生だった私が当時の先生から教わっていたことは、脳科学的に理にかなった事だったのかと、納得した一冊だった。

  • ワークショップの研修内容をまとめた書籍。
    好きなイラストレーターのサイトで紹介されていたので購入したけども、これが実に良い! 決して絵が上手とは言えなかった自分が、少しばかしは見れるものが描けるようになれたので凄く嬉しかった。
    どんな絵を描くにしてもまずは模写の技術が必要なのだと思い知らされる。

    発想力・画力・自信。これらが欲しいという人は是非とも腰を据えて本書の内容を実施してみて欲しい。
    以前、出していた版元がなくなって入手困難になったので・・・念のため、早めに買うことをお勧めしたい。

    自治医大店 田崎

  • 脳の働きが左脳と右脳ではっきり別れているわけではないというのが今日の科学的見解のようだが、個人的には両方動いているにせよ、「右脳的な」「左脳的な」全く違う思考状態がそれぞれあるというのは間違いないように思う。本書は「右脳的」思考状態を引き出すための指南書である。「右脳的」思考状態を得るには「左脳的」思考が嫌がることをする。すなわち複雑で、抽象化•分類出来ないものに目を向ける事で知覚が切り替わる。筆者も主張しているが、絵に限らずありとあらゆる事にこの方法は使えると思う。

  • 見たそのままを描いても上手く見えない
    全体の比率や明暗が大切

  • 新刊棚でみつけて 面白そうで途中まで読んだ。

    絵を描くのも、左脳を使う場合と、右脳を使う場合があるらしい。
      決まったパターンで描くのは左脳。
      よく見て想像力を使い描くのは右脳。
    うまく描けなくてもいい、右脳を訓練するために この本のデッサンをやってみよう!

    左脳重視の教育に、右脳を使うデッサンを取り入れることの重要さを実践していく。

    左脳と右脳について、少しわかった。 それだけでも面白い本です。

    結局、本の通り実践するのは、中止。またの機会に! って

    内容と著者は

    内容 :
    世界で最も広く用いられているデッサン技法書を、全面的に増補・改訂。
    「絵が苦手」「美術の才能がない」という人に向けて、デッサンに必要な知覚技能と、脳をデッサンに適したモードに切りかえるための戦略を紹介する。

    著者 :
    UCLAから美術、教育、認知心理学の博士号を取得。
    元カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の美術学部の教授。
    大学、美術学校、ビジネス関連企業の招きで定期的に講演をしている。

    2013/01/31 少し読んで予約 2/5 借りる。2/6 読み始める。 途中で中止。

  • 描くというのはよく観察するということ。
    今回のはワークブックは少なかったから、ひとまず理論として読んだだけ。
    人間が見ていると思っている世界は、全くの虚構で、大きさや色、形は全部自分が思っているものでしかない。
    それを敢えて見たままに表現するという手法。
    自分の殻を外してみる、に近い。
    心理学者としてもとても興味深い。
    ワークブックを買ったのでやってみる

  • 世界で最も広く用いられているデッサン技法書(第4版)。私たちは普段、言語能である左脳と、イメージ脳である右脳の両方を使っているが、脳を右脳寄りにもっていくことでイメージの力を最大限発揮させて、絵を描く方法が解説される。解説+実践編といった内容で、解説を読んだ後に実際に絵を書いて成果を試すことができる。かなり実践的で脳科学的視点でのデッサンに興味がある人向けの作品。

  • 【メモ】
    この本の真のテーマは知覚
    大きな目的は右脳の機能に注目を集めること
    脳をLモード (左脳優位) からRモード (右脳優位) に切り替えること

    目で見たものを写実的に描くには5つの基本技能さえあればOK
    エッジを知覚する (1つのものが終わって別のところが始まるところを見る)
    スペースを知覚する (周囲や奥に広がっているものを見る)
    相互関係を知覚する (対象を遠近法によって正しいプロポーションで見る)
    光と影 (明部と暗部) を知覚する (対象を明暗の度合いによって見る)
    ゲシュタルトを知覚する (全体像とその各部分を見る)

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/NP09428186

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著者プロフィール

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の美術学部の教授を引退し、大学や美術学校等で定期的に講演をしている。UCLAから美術、教育、認知心理学の博士号を取得。TV番組や多数の出版物にて紹介されている。

「2020年 『色彩・配色・混色』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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