マウンドに散った天才投手

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273846

作品紹介・あらすじ

野球界に閃光のごとく強烈な足跡を残した、伊藤智仁、近藤真市、上原晃、田村勤ら七人の壮絶な過去と第二の人生を描く感動のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 伊藤智仁はじめ、怪我や病気で全盛期の短かった投手を深く取材している
    初版13年1月と比較的最近の本人達を取り上げている点も面白い

  • 野球シーズンが始まるとこの種の本を読みたくなる。カクテル光線に照らされている選手たち見ているうちに、「そういえばあの選手、今はどうしているだろう」と思い、彼らの活躍を記憶の隅から引っ張りだすからだろう。

    本書では伊東智仁、近藤真市、田村勤など7人のピッチャーが登場する。全員私に強烈な印象を与えた選手ではあるが、なかでも伊東は別格な存在だ。この世界で「もし」は禁物だが、彼が故障しないで大リーグで投げていたら、日本の野球は絶対変っていただろう、と今も思う。そんな伊東をはじめ志半ばでマウンドを去った7人の投手たち。プロの世界で悔いなく引退できる選手はほとんどいないだろう。でも彼らの引退に至る過程は、あまりにも切な過ぎる。

  • 伊藤智仁
    近藤真一
    上原晃
    石井弘寿
    森田幸一
    田村勤
    盛田幸妃
    あまり野球に詳しくないのだけど輝きの後の人生のほうが長いのは間違いないわけで、輝きが強いだけ落差は大きいのは当たり前だ。それでもみなさん自分に折り合いをつけて生きている。それはそんな輝きなんてない自分もやらなければいけないことだ。

  • 最盛期の投球がファンの記憶に刻まれているものの、その輝きは一瞬で終わり、選手人生の大半が怪我とリハビリに費やされた「不幸な天才投手」を7人ピックアップし、彼らへのインタビューを挙行した画期的な本。その7人のラインナップは、伊藤智仁(ヤクルト)、近藤真市(中日)、上原晃(中日)、石井弘寿(ヤクルト)、森田幸一(中日)、田村勤(阪神)、盛田幸妃(近鉄)。ということで、プロ野球が好きな人なら、この人選を見れば、ただちに企画の趣旨が理解できると思う。中日率がやたら高いのもポイント(しかも第1次星野政権の新人ばかり・笑)。このリストに与田剛がいたら完璧だったのだが。(なんとなく、引退後の人生が地味な人を恣意的に選んでいる感じがしないでもない)

  • 酷使とは違うけど、最後に出てきた盛田さんが印象的。破天荒。そんな盛田さんだから、病院から復活出来たのだとも思います。

  • 野球界に閃光のごとく強烈な足跡を残しながらも、怪我や病気によるアクシデントとともにプロ野球人生の大半を過ごした不遇の選手たち。伊藤智仁、近藤真市、上原晃、田村勤ら7人の壮絶な過去と第2の人生に迫る。

    記憶に残っている投手たちがほとんどだった。甲子園のスターがプロに入って一瞬の輝きの後、酷使とケアの未熟が祟って壊れるケースの多いことに驚く。ただ第2の人生の記述が希薄だったのが物足りなかった。
    (C)

  • 伊藤智仁は、今でも最高のピッチャーだったと思ってる。
    敵の投球に見惚れたのは、あの背番号20だけ。

  • 持って生まれた才能だけでやっていると、いつか故障する。
    そのことに気づくのは、故障してからだ。
    すごい球を投げている今のフォームが、無理があるのかないのか。
    故障につながりそうなら直さなければならないが、それを見極めるのはとても難しいと思う。
    上手くいっている状態をいじるのはとても勇気がいる。

  • 閃光のようなインパクトで言えばやはり伊藤智仁が群を抜くが、話の面白さで言ったら盛田幸妃がNo,1だった。病気の事を抜きにしても、愛甲・中野渡路線で一冊本を出して欲しい(笑)

  • 伊藤智仁、近藤真市、石井弘寿ら7人の投手。デビュー、あるいは台頭してきたときのイメージは鮮烈だったが、その後長らく故障に泣く、あるいはさまざまな事情でプロ野球界を去った男たちの物語。
    コーチでチームにいる人たちも、違う仕事をしている人たちも、きっと心の中は複雑なままなのだろう。

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著者プロフィール

1968年生まれ。岐阜県大垣市出身。琉球大学卒業。現在、琉球大学大学院人文社会科学研究科在学中。『沖縄を変えた男 栽弘義‐高校野球に捧げた生涯』は映画化され、17年第3回沖縄書店大賞受賞。

「2022年 『第二の人生で勝ち組になる 前職:プロ野球選手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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