テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人 ---日本はどうして世界で勝てないのか?

著者 :
  • 河出書房新社
3.89
  • (3)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309274263

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「優れた素質を持っている選手であれば、どこにいようとも遅かれ早かれ上のクラブに引き抜かれる」

    「いい指導を受ければ…」という考え方はスペインでは認められない。
    ちょうど幕末期の日本で全国から才能溢れる志士たちが維新を築いたように、
    どこにいても才能は輝き、
    少しずつステップアップしていく。

    そして、プロと同じように週末に芝生のグランドでリーグ戦を戦うという環境のなかで、試合の為の練習をしていく。
    負けても次があるリーグ戦。
    気持ちの切り替えにもなる。

    プレッシャーに打ち克つ術を学ぶ
    ステップアップしていく。
    スペインでは、自分の意見を持つことが常に求められている。
    サッカーに関する育成について興味のある方はぜひ!

  • 戦術的ピリオダイゼーションや複雑系についても記述されていて勉強になりました。

  • 目からウロコとはまさにこのこと。

  • タイトルが気になって手にとってみた。
    ワールドカップ出場権を獲得しても、数多くの日本人選手が海外で活躍しても、有名な監督が日本代表に就いても、なぜか日本が世界に勝てる気がしないのはなぜか・・・。
    この本にはその原因の一端が書かれてます。そもそも、サッカー自体はヨーロッパで生まれてすでに100年以上の歴史があるスポーツ。日本はそれを輸入し模倣してたかだか20年ちょっと。育まれた歴史と意識は比べるべくもない。でも、これから日本がどうすれば「サッカーの上手な国」になるのか、真剣に考えて考察してきた著者の意見には共感できる。
    選手は「育てる」のではなく「見つける」。毎週末はどこもかしこもリーグ戦。サッカーはサッカーをすることで上手くなる、という言葉も納得です。それでも日本に足りない「サッカー」を取り入れるには?
    そこでたどり着いた戦術的ピリオダイセーション理論。これだけじゃ訳分かりませんが、本読めばわかります。サッカーとは?を再考させ、日本は?と想わせるよいサッカー本でした。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1973年、千葉県生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、1996年にスペイン・バルセロナへ。以降、同国で13年間、8クラブの指導に携わる。2004年にスペインサッカー協会の上級コーチングライセンス(日本のS級ライセンスに相当)を取得。2006年よりFCバルセロナの現地スクールにて唯一の外国人コーチとして12歳以下の子供たちを指導。2009年にはFCバルセロナスクール福岡校の立ち上げと指導に携わり、2013年3月に水戸ホーリーホックのアカデミーコーチに就任、現在に至る。著書に『テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人』、監修に『最速上達サッカー オフ・ザ・ボール』など。

「2016年 『サッカー上達の科学 いやでも巧くなるトレーニングメソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村松尚登の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×